ZWILLING ボブ・クレーマー ユーロ ステンレス

ナイフカタログ2017 (HJムック752)でハンガリーのナイフビルダーについて書かせていただいた。そのナイフビルダーは日本の服部刃物の鋼材カウリXを溺愛している。その美しいダマスカス鋼は気になっているもののカウリXのナイフは高いし、普通のダマスカスだと柔らかいと聞くし。そんなところで見つけたのがこれ。ボブ・クレーマーの包丁!包丁は毎日使う道具。出刃や柳刃は持っているので小さいペティナイフが欲しいところにこれを見つけてしまった。ドイツのツヴェリングと共同開発したステンレス鋼を日本で研ぎ上げたという生まれながらにしてその類い希な才能を備えた刃物なのだ。

 

ステンレスとは思えない恐ろしい切れ味。美しい刃。そして何よりマイカルタ製のグリップは手にしっくりと馴染み、一度握ったら手放したくなくなる心地よさ。このナイフの評価の高さがうなずけるのである。この包丁を手にしてから研ぎから帰ってきたばかりの菜切り包丁までも出番が減ってこればかりになってしまった。心配なのは今後の研ぎ。切れ味が落ちてくるのは当然だから、その後の研ぎが心配だ。