SUMMARON 35mm F2.8

一番好きなレンズフードはローライのプラナー80mmF2.8に着けるもの。大きさと言い、質感と言い、形状と言い、すごく格好いいと思う。その昔使っていたバルナックライカのIIIにつけていたニッケルエルマーにもフードをつけていたのもかっこよかった記憶がある。昔の金属フードは何ともいい感じだ。Type 240と一緒に購入したELMARIT-M 28mmF2.8 ASPHについていたフードは樹脂でガッカリだった。

 

さて、今回手に入れたのはズマロン35mm F2.8。せっかくの35mmにあわせたファインダーを持つM4と言うのもあるし、普段使いやすくなってきた35mm。ここのところメインとなったCarl Zeiss Distagon T* 35mmF1.4ZMは画質はいいがでかくて重い。M4とのバランスが悪い。何よりもバッグに入れるとかさばる。そこで、全長のの短いレンズが欲しいと思いこれにした。ZM C Sonnar 50mmなんてノも思ったけどM4にあわせてライカレンズも良いかなと。35mmで調べていくとズミクロンの8玉だの、スミルックスの手研磨非球面だの色々出てきて頭を抱えることになったが自分の今使いたいスタイル(金額的にも)に合うのがこのズマロンで十分だと判断。ネットを物色しているとドイツからの出品でフード付きを発見。他のレンズだけの価格に比べてもお手頃感があったのでこれにしたのだ。心配だったのはレンズの状態。撮れないと困るので。手元に届いたものを見て安心した。スクラッチや曇りも無く一安心。Type240で撮ってみたところピントも合っているようだ。

 M4に取り付けてフードを外すとBillinghamのAvea5にすっぽり入ってくれる。これで、持ち運びも軽快となる。ところがである。ヘリコイドが重い。使えないほどじゃないけどとにかく重い。Distagonも重い方だけどこのズマロンは重さだけでなく軽快感がない。これはグリスが固まっているといった状態なんだろう。シリアルからすると1961年製それなりの症状が出てて当然と言ったところだろう。とはいえ、ライカは使い勝手が良くてなんぼ、気になるので何とかしたい。パリでも腕の良い修理屋さんはあるのだろうか?