50周年記念

2017年になりました。今年もよろしくお願いいたします。

 

2017年は私にとってもLEICA M4に取っても50周年。昨年はお正月の初詣のおみくじで”凶”がつづき、中でも人生最悪の年とまで...それが当たったのか、家族の不幸や仕事がうまくいかないことなど確かにいい年では無かった。そこで今年こそはいい年に!そして、半世紀を迎えた自分に気合いを入れるという自己暗示をかけて新年早々、このM4がやってきた。

 

Leica Type240を手にしてライカの素晴らしさを知ってしまった。仕事にもLeica一台で挑むまでになった。何よりもそのファインダーが素晴らしい。そうなるとその原点に触れたくなるのが悪い癖。世界でも有数の在庫数を誇る日本。比べて選べるしユーロも高くなっているので日本の方が少し安い。また、冒険をしないように保証付きのものを選ぼうと決めてマップカメラに出かけた。

 

店頭に並ぶ1967年製M4は四台。どれも並品。と言っても外観はそれほど悪くないし、よほどでなければ気にもしない。ところがファインダーを覗くとピント合わせ用の小窓の縁がギザギザなのだ。いわゆるバルサム切れ。1台はズレもあり、ピント合わせもままならなさそう。マップカメラは店頭に並べる前にネット限定というの扱いで販売を開始する。調べて貰うとそこに良品が2台。それを若い店員さんが「出してきましょう!」と倉庫に走ってくれた。

 

良品と並品。外観はそう大きな違いはなかったがファインダーが明らかにクリアーだ。シャッター、巻き上げを試すとそのライカの感触が伝わった。軽く静かでシルクを滑らせるような感触。カスタムビルダーによって調整された競技用の銃のようだ。そして、手にちょうどいい大きさは肥大したデジタルライカとは比べものにならない。2台の良品のうち1台は巻き上げが今ひとつスムーズでなかった。程度も良く、なんと言ってもこの6台のうち、この一台だけが電球にてかりが描かれたかわいい絵柄のモデル。もう、迷いわない。こうしてM4がやってきたのだった。

 

テスト撮影を済ませたものの、日本の実家では現像が出来ないので前回現像に出したフィルムが被災しそいうになった熊本のトイラボさんにお願いした。今回はスムーズにできあがることを祈っている。結果が出たところでまた更新してみたいと思う。