パリのクリスマス ノートルダム大聖堂

 2016年最後のパリからのアップとなるでしょう。クリスマス休暇は(別に私には休暇があるわけでは無いけど)パリ再発見をしようと決めていた。結局一週間の予定を立てたけど実行できたのは半日分だけ(ToT)

 パリの歴史を廻ろうと最初は紀元前1世紀あたりからのパリの古代。ケルト人達を追いやったローマ人の築いたパリの原点ガロ・ローマ時代のシテ島を再度訪れてみる。シテ島は4世紀頃までローマ人によって城壁で囲まれていた。その城壁の跡が今でも見られる。(写真参照)

 クリスマスの前、ノートルダム寺院は多くの観光客で大行列する。到着したときはまだ早い時間だったのか行列がなかったので久しぶりに中に入ってみた。普段閉まっているところも開放して、あちこち見られて得した気分。今まで入ったことのなかった宝物展示もこの機会に入った。そこに鎮座するのはパリの守護聖人のサン・ドニ。紀元250年頃キリスト教を伝えたサン・ドニ。当時はまだキリスト教は異端とされモンマルトルの丘で処刑される。首を落とした後、その首を腕に抱え説教を続けながら歩いたという。そのためパリの各地で見かける首を持った像はサン・ドニなのだ。現在そのサン・ドニと名のついた街は多くの移民が住む低所得者の街で暴動や事件が絶えることなく用があっても近寄りたくないところとなっている。

 ノートルダム寺院の前の広場にはパリの起点となるPoint Zeroが示されている。パリから何キロというのはここからのことになる。更に進むと、地下駐車場建設の時に見つかったガロ・ローマ時代の遺跡が見られる。正にパリの原点に触れられ得るのだ。この存在も知っていながら素通りしていたのを、今回初めて訪れてみた。

 これだけでたっぷり半日が過ぎてしまった。パリを再度見直す企画はいつ終わることができるのだろう...時間を見つけてはこのつづきに出かけてパリの再発見をしていきたいと思う。と言うことで正月は日本で過ごすためキット次回のアップは日本からになります。

 

参考図書:パリの歴史探訪ノート―7日間で巡る2000年の旅