ハンガリー土産 Mometta II と FOTOBOX

 ハンガリーでの撮影にあわせてフランス国内でフィルムをオーダーしたけど日本と違い思ったように届かない。そこでハンガリーでフィルムを調達することにした。これが危険な罠だったのだ。ハンガリーといえどもフィルムなんて普通には手に入らない。売っているのはやはりフィルムを使うカメラ屋ということになる。ブダペストの中心街のフィルムが売っているという店に着いてショーウィンドウをみてしまった...

 そこで目にとまったかわいらしいカメラ。フィルムをオーダーした後ついでにそのカメラを見せて貰った。これがハンガリーのカメラMometta(モメッタ)である。ライカのコピーでずんぐりとしたボディとこの名前にころっと逝ってしまった。さすがにその時は購入に至らなかったけど自分の中で「そうか、訪れた国のカメラ、レンズなんてのは良い買い物だ...」と勝手に納得した。

 

 滞在最終日。撮影は終わり、飛行機の時間までまだ時間が合ったので友人に頼んでまたカメラ屋に連れて行った貰った。この友人がまた気が利くというか、ブダペストで一番大きいクラシックカメラ屋を調べてそこにも連れて行ってくれた。ここでモメッタの在庫を聞くと驚くことに無い。少し話をしていると「お買い得品があるけど...」ロシア製のライカコピーが出てきた。ケース付きで確かに布幕などしっかりしていてシャッターの感触など軽快で確かに程度は良い。でもロシア製のカメラに現在興味なし。しかし...「2000円でどう?」自分のお土産にはちょうどいい金額だった...

結局、フィルムを買ったお店に戻った。今度はMomikon/Mometta/Mometta IIと一杯出てきた。ここはやや店主が怪しいというか信用できない。全て程度がいいと言う。しかし半分はレンジファインダーの窓を塞いでいた。結局その中で自分の感触で程度の良さそうなのを選んだ。価格はやや強気だがもうハンガリー製のレンズを試したくてうずうずしていたのでMomikonを購入した。え?写真はMomettaIIじゃないかって?その話しはまた後ほど...

 他にハンガリー製のカメラやレンズは無いのかと聞くと、「中判だけど...」その名もFOTOBOXというおもちゃのようなものが出てきた。6X6フォーマットでレンズはMOM。価格は...これも2000円...自分のお土産にちょうどいい...ということでこの日3台のカメラを手に入れてしまった。それでも1万円ちょっとの出費。

 

 結局家に帰ってみるとMomikonはだめ。布幕のベルトが剥がれていたりで全く撮影出来る状態では無い...ばらしてみたらこんどはボディの金属が柔らかくてほとんどネジがバカになっていて元に戻すのが簡単にいかないことが判明...今回一番気になっていたカメラが一番程度が悪かったのにはガッカリ。eBayを覗いてポチッとしたのがこのMometta IIだ。ケースとレンズキャップが付いてほぼこのMomikonと同額。勉強代となった。Mometta IIなら裏蓋が外れるので仕組みをもう一度きちんと確認出来るし..Momikonは台数が少ないらしいので何とか時間をかけても直していこうと思ったのでした。

ちょっと楽しみなのが実はこのFOTOBOX。絞りは大きさの違うリングがレンズの中にありそれを切り替えるというシンプルさ。開放でf7.7そのほかにf11とf16があるだけ。フィルム巻き上げはストッパーが無いので後ろの窓から数字をみながら適当なところで止めるというもの。シャッターはB/25/50/100の4段階。シャッターチャージの必要は無くシャッター押せば何時でもシャッターが切れる。シンプルそのもので故障もなさそうだ。もちろんピント合わせは目測だ。レンズは75mmのMOM製で、コーティングのブルーも美しい。すでにフィルムも入手済み!後は撮影あるのみだ。

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    トメリ (月曜日, 26 2月 2018 15:32)

    はじめまして。えらく過去のエントリに突然のコメントすみません。私も普段クラシックカメラでフィルム写真を撮っているのですが、今度ブダペストに旅行にいくことになりました。そこでサーチをかけていたところここのブログにたどり着き……いきなり不躾ではありますが、あまりにも素敵なので、管理人さんが訪問されたカメラ屋さんがどの辺りにあったかとか教えていただけないでしょうか?(*_*)