CONTAX RTS III

 あの頃手に入れることが出来なかったモノを今ようやく手に入れることが出来る。初めて手に入れた一眼レフCONTAX 167MTをず〜と使っていた学生時代。その後CONTAXはAXやG1なども使ったけどフラッグシップRTSIIIには届かなかった。最近のフィルムカメラに回帰したのをきっかけにやっぱり気になりだしたRTSIII。

 ネットオークションを見れば当時の定価の1/10を切ってる。この値段で落札できるなら...と入札したら落札。CONTAX Tとほぼ同価格って...購入時はうれしいけどRTSの価値が下がってるのにはちょっとさみしいかな?届いたカメラは結構程度もよく、大して使われていなかったと思われる。AXを持っていたのででかさは驚かない。電池を入れて作動チェック。バキュームの音、久しぶりのミラーアップでなんだか大げさな振動というかメカニカルノイズにややびびる..

 昔から持っているコンタック系のムックを確認して書かれていたシャッター半押しAEロック。実際に触れてみると、どうやらRTSにはシャッター半押しAEロック機能が無いようだ。結構ムックもいい加減なモノだ。

 しかし、CONTAXとは30年近いつきあいは体に染みこんでおり非常に使いやすい。CONTAXが無くなってしまったのは本当に残念だ。もし今もあってデジカメでも存在していてくれたら...

 電子部品の塊でこれが言っちゃうと修理が難しい中途半端に古いカメラ。ややドキドキしながら使っていくことにする。

 RTSIIIの最大の特徴は初めて定価で30万を超えたという価格の他に、この撮影時にフィルムの平面性を保つためのバキュームシステム。これがどれだけ必要なのかはよくわからないけど、そういった無駄(?)なギミックが文化を生む。ばかばかしさが楽しいカメラな訳だ。

 ということでテストをかねて最初の1本。ISO100で混み合った室内の美術館はさすがに手ぶれの連発(^^;

1/8000というシャッタースピードを生かしてやや高感度のフィルムでも怖くない。もうちょっと撮ってカメラに慣れて行かなきゃね。この重量級のカメラを持ち歩きながらもポケットにはCONTAX Tを忘れない。やっぱり一番のお気に入りはCONTAX Tかも...