CONTAX T喜びと悲しみ

フィルムが決まったので、もう後は撮るだけ。気軽にどこへでも持ち運べるCONTAX Tはすっかり無くてはならない存在に。レンズシャッターのほんのわずかなシャッター音もいい。レンジファインダーでピントを合わせてシャッターを切り、巻き上げレバーを巻き上げる。この大きさでそれを堪能できる。カメラを持つ喜びがある。

 そして、帰ってきて現像。今回はFOMAPAN 200。パリ、自然史博物館に出かけたついでの撮影。隅から隅まで骨。建物は19世紀のその当時からのモノ。相手が骨だけにカラーでも白黒でも変わらないシチュエーション。そうなると俄然モノクロの方が迫力があるように思う。

 

 このちっちゃなSonner 35mmはこれだけ撮れる!という、現像処理が終わって、フィルムを乾かそうと現像タンクから引っ張り出したときに感じる手応え。

 今回はモノトーンだけど、やや色が乗ってる仕上がりに。実はスキャンを間違えてカラーネガでスキャンしたら、いわゆるセピア調に。そのままスキャンしてやや色を調整していくと、ある色になったときに撮影したその場の雰囲気と一致する色がある。それを探していたらこんな感じで若干それぞれ色が変わった。まあそれもありかなと。仕上がった写真を見てそれなりに満足。フィルムカメラの楽しさ。

 

 ところが!CONTAX Tにトラブル発生。この正面にテープが貼ってあるのがおわかりだろうか?このトップカバーを3本のネジで固定するためのフレームがなんとプラ。ポケットに入れて持ち歩いたときにでも押されてこのトップ部分に力が加わったのか?そのフレームがねじ穴のところでぽっきり。樹脂の劣化もあるかもしれない。中古なので元々ヒビなどがあったのかもしれない。どちらにしても3本のネジのうち2本がだめになった。それでもこれだけ映る。CONTAX Tについてネットを見てもそれほどの情報が無く、これが持病なのかどうか我わからない。撮影には問題が出ていない。まあ、これだけ壊れちゃえば気にしないでばんばん撮っていこうというモノだ。