Fujifilm X-Pro1 ちょっと使ってみて...

X-Pro1

夏休み前にやっておかなければいけない仕事が詰まってハンガリーから今週はスイスに場所を変えて撮影。今回はちょっと本格的に投入してみた。もちろん、これ一本と言うほどのリスクは負えないので、メインに5D MarkIIで。隙間にこいつで撮影したり、後はスナップ出来るようなところでは使ってみた。実践的に使えるように5Dに装着してるレンズとほぼ同じ画角のXF 18-55というのを使ってみた。Zeissの単焦点はまた別の機会に。そして、そこで感じた事をここでちょっとはなしてみたい。ちなみに、私はカメラに特別詳しくないので一ユーザーとしてのレヴユーと言うことで。

 

1.電源のオンオフ。

たとえば5Dやキャノンのデジイチだと、しばらく使わないと待機モードになる。で、シャッター半押しするとそれが翌日でも作動する。しかし、GXRもX-Pro1も待機してる時間が最大でも20分程度。多用するとすぐにバッテリーが無くなる。5Dで700枚ほどシャッターを切った同じ日、もちろんホテルに戻ってもまだまだバッテリーに余力のある5D。ところが30枚程度しか撮っていないX-Pro1はその日一度バッテリー交換を強いられた。待機モードを使うと必要なときにバッテリーが無くなってるおそれがある。翌日からはこまめに電源をオンオフする。これが待機モードの状態、つまりスイッチをONにした状態でオート電源オフになると電源の入れ直しの反応が悪く再起動したときには撮る気が無くなっているというほどあきれるほどのレスポンスのワルサなのだ。ということで、こういった電源管理の機能が非常に劣っている。フラッグシップモデルで定価15万のカメラでだ。

 

2.液晶の反応。

5Dにもライブビューがある。背面モニターには普通に映るし、カメラを動かしても、被写体が動いてもほとんど肉眼ではわからないほどのタイムラグというかタイムラグはほぼ無いように見える。そしてスムーズである。これが普通だと思っていた。X-Pro1の液晶モニター。ファインダーも背面もなぜこれだけタイムラグがある?キャノンとの技術が10年ほど遅れているのか?と思うほど。GXRの時は本体18000円程度のモノだからそんなモノだと思っていたがX-Pro1は富士フィルムのフラッグシップ。やはりフィルム屋さんにはカメラは無理か?

 

3.レンズ

これはズームレンズのためだと思うが絞りのダイヤルが無限軌道になるので開放や絞りきったりしたと言う感覚で伝わってこない。開放側、絞り込んだ側でストップするとそこから何クリックかという感覚で絞りがわかるがこれだといちいち視認しなくてはならない。

高級感あふれる金属ボディ...しかしこれはズームでボディーが伸びるとげんなりするプラスチックボディが露出するのだ...

XF 18-55

このにゅーっと伸びるレンズは虫ずが走るほど嫌いだ。幸いキャノンの24-70Lはフードに隠れて視野に入らない。望遠のLレンズは全身金属なのでよし。

ただし、以前使っていたキャノンの24-135ISというレンズは同様にプラだったがブレンビー機能のため伸びたプラ部分がプラプラと揺れてなんとも心許ない構造。3ヶ月で壊れた。このXF 18-55mmにはそのちゃちさは無い。それと花形フードはデザイン的に似合わない上にちょっと触れると回転する。何度も写真の縁に映り込んできたか。ということで早々に外してしまった。

だが!写りはものすごくいい!ブレンビーの作動感も感じない静かさだしぼけ味もそれなりにきれいである。

 

4.動画

動画撮影自体慣れてないのもあるけどとにかくピントが来ない。撮影舞にピントを合わして撮影開始。動くとなぜかピントをあわそうとぼけて、ピントが合ってってのがゆらゆら止まらない。3回ほど同じような場面で撮影して2回はピントが全く合わない状況。快晴の太陽の下、距離西5m〜10mの被写体でだ。研究の余地あり。

 

5.もろもろ

私のスタイルは鞄に突っ込んでおく。本格的に写すときにはストラップでぶら下がってるわけだが補正ダイヤルはやや柔らかいのでまずさっとカメラを取り出して撮影すると補正ダイヤルは以前と違うところに回転している。そして電源スイッチもちょっと触れれば動くのでつきっぱなしってのも多々あり。

実際の操作の時の重すぎるのは困るのでこのあたりは何とも言えないのだが。GXRのようにボタンによる操作に比べるとよほど使い勝手がいい。また大きさも適度にあるのでストラップで持ち運んでいるときは体の周りをころころ転がって邪魔だったGXRに比べものならないほど安定している。これはお散歩カメラとしてとても優秀である。

 

6.不満が先に来たがやはりその写り。動画はまた別として写真はすばらしい出来である。センサーがフルでは無いのでピントが奥まで行くのもうれしい。その上ぼけもちゃんと表現できる。いい具合である。

5Dと同じモノを撮ってみたがかっちとしたそのシャープさは銃などを撮ると5D以上である。早速今回はいくつかの写真を納品して印刷具合を確認してみようと思う。

 

とにかくその仕上がりの良さのためカメラに後は体を併せていこうと思う。いくつか作例をアップしてみることにしよう。実は5D MarkIIはシャッター周りにトラブルを抱えているようでエラーが出るようになった。夏前に後一本。大事な撮影がひかえている。早くも本格的にX-Pro1を導入するほか無いようである...

 

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コメント: 5
  • #1

    バカボン (火曜日, 18 6月 2013 17:49)

     昔から、フィルム・メーカーの作ったカメラは綺麗に写るって言いますものね。でも主流にならない?のは、ボディが今一つ。
     コダックもそうでしたね。持っていますが・・・
     デジタルにまで引き継がなくても良いと思っちゃいますね。

  • #2

    cycle-shooting (水曜日, 19 6月 2013 10:21)

    しかしながらこのXシリーズは軒並み好調でX-10は10万台を超えてます。ヨーロッパでの販売台数が飛び抜けており、またX-Pro1,X-E1などもあわせてフォトキナなどで各種受賞。それもありCarl Zeissも専用のフォーマットでレンズを登場させています。
    また富士フィルムはその昔からフィルムだけで無く、医療、印刷のデジタル機器を扱っておりますのでコダックとはまた違ってきてるかもしれませんな。

  • #3

    バカボン (水曜日, 19 6月 2013 14:00)

     そうですね。フィルムや写真機だけで食っているメーカーは皆無になりましたね。ツァィス財団は最初からですね。今は亡き、渋谷のプラネタリウムもツァイスでしたねー!!
     ツァィスのT*コーティングはヤシカにも教えなかったそうです。
     他にも裏話を、少しだけ知っていますが、カメラレンズの王ですね。
     

  • #4

    Koya (水曜日, 19 6月 2013 15:32)

    う~む。バッテリーの保ちがイマイチのようですな。フジは中判で使いますが、チャッチイBodyとファインダーのわりには良く写ります。ローライやハッセルに搭載されているプラナーやデイスタゴン程ではありませんが・・・。
    五島プラネタリウム懐かしいですな。ツアイスⅣ型1号機でしたね。

  • #5

    cycle-shooting (土曜日, 29 6月 2013 10:01)

    バッテリーが満タン状態で丁寧にON/OFFしても1日持ちません。撮影枚数は100枚も無いんですけどね。結構大きいバッテリーなので期待してたのですが。そしてバッテリーがただ四角いので反対に入れても入ります。どちらが前田とかという記載も無いので落ち着いて入れても間違えます。シールなど貼って自分なりに気を遣わないとだめですね。
    それと露出補正ダイヤルが軽いのでやっぱりくるくる回ります。せっかくマニュアルで使えるのにどこの位置にあるかわかりにくい。感覚的にわかるように0の時はやや強いクリック感にするなどしていただきたい。慣れてきましたが使い勝手がやっぱりいまいちかな?
    しかし仕上がりがいいので手放せなくなってきてます。
    5D MarkIIが問題抱えてて使えないのでしっかりサポートとして働いてもらってます。

    結局五島プラネタリウム見ることが出来ませんでした...