ベトナムでのサイクリング

パリに戻りました!ベトナム滞在中はなかなかパソコンを開く機会が無く、更新する時間がとれませんでした。ここでサイクリングを総括報告。

 

ベトナム行きを決めて何を楽しむか?そんなときに出会ったのがRaphaのムービーだった。下にリンクしたので見ていただきたい。ベトナム北部、フランスが統治していた頃に避暑地として、また東南アジアを統括する拠点としてできた町SAPA。山岳民族が未だ生活している標高1600mの山だ。この峠越えをする!

これを目標に緑サンジェを改修したわけだ。

 

サイクリングは結局3回にとどまった。

1.くみ上げたバイクのテスト走行をかねて滞在のほとんどだったハイフォンの町を旧正月に初詣に出かけた。距離はたいしたことなくただのんびりと走る。お寺をはしごするのだ。道に迷って声をかけたカップル。彼氏は日本に3年研修していたので日本語ができるというので案内を買って出てくれた。楽しい出会いのあるサイクリングとなった。このときにリアのフェンダーからノイズ発見。各ねじの増し締めを施す。

 

2.数日後友人たちがドーソンという町に寺参りに行くというので自転車で参加。片道で20kmという位置なのでちょうどいい体の慣らしに。ただベトナム人にしてみると自転車に乗ると言うこと、サイクリングという感覚がわからない。20kmでさえ走ることは無謀であり、危険だという。理解されない中敢行。

新しく整備された道路なのでただただ直線。つまらない。結局60kmほど走ったのだがほとんど高低差がないことが判明。バイクの調子はすこぶるよい。いよいよサパだ。

 

3.ヒルクライムSAPA。ハノイから500km離れたところに位置する。よく使われるのは夜行で麓のラオカイという町に着き、朝から走るというモノだ。距離にして30kmほど。高低差1600m。エロイカでも高低差1600mを体験済み。距離は倍ほどあるけど。だから休みながら行けば上がれるでしょう。

ただそこまで行く手段がなかなか決まらなかった。結局友人のおばさんたちが親戚を集めて寺参りツアーにしてマイクロバスを借り切って出発。しかし寺をまわるので朝着くはずのラオカイには夕方日没の時間になった...後は暗闇ともやの中を延々登りに苦しまされたという状況だった。景色を楽しみながら上るから上れる峠。山賊がいる、街頭のない暗闇にもやがかかり獣が右往左往する峠を登るのはヒルクライムと言うよりアドベンチャーになっていたのだ。3時間かけて登り切ったときの達成感は上ったモノでしかわからない者だろう。しかし、友人たちはサイクリングを全く理解していないので心配をかける迷惑者として冷たくされただけなのだった...

 

ハノイでは毎週末にヴィンテージバイクがミーティングをしている情報を入手、フランス車がずらりと並ぶ風景に出会えた。もちろん現役で働く自転車たちもベトナム、東南アジアならでは。

最後にはハノイ在住の日本人によるサイクリングクラブの面々と日本食。本格的なローディなかたがた。中には元全日本の方もおられてレースに勝つために走られている。一緒に走れなかったのは残念だったがとても有意義なお話を伺えた。

 

とまあ、詳しくは次号CYCLO CYCLE アジアサイクリング紀行をお楽しみに!