Cyclong l'Armistice

「来週10人目の孫が生まれるのよ」というおばあさんが昼食の時に隣になった。彼女は旦那さんと一緒にタンデムでパリ・ブレスト・パリに参加したり、現在でも年間で24000kmほど走る。2400kmの間違いではない。このクリスマスも12/25に出発してフランスのディアゴナルという競技に出て3週間で3600kmを走るという。みんなに、わざわざ寒い時に行かなくとも...と言われながらも

 

そんな連中がサンジェのサイクリングクラブのメンバーだ。11月11日は第一次世界大戦休戦記念日でおやすみ。日曜だけど。フランスはバカンス大国だが振替休日はない。この日はサンジェの企画によるその調印が行われたコンピエンヌまでブティックからおよそ往復200kmを走る。参加者は60名くらい。一気に車道を走るので1車線を完全に塞ぐ。イラつく車がクラクションを鳴らそうものならこの60台にボコボコにされるのだ。そうすれば次回から自転車に敬意を払って走行するようになる。

 

前半の50kmは山越えがあるので私の脚力、体力では帰りがきついと言われてそれが終わったプライリーというところまで車で行って合流となった。ちょっと情けなく恥ずかしいと思ったら帰りにわかったけどかなりのメンバーが同じコースだったのでホッとした。

集合場所に7:30に到着して自転車を車から下ろしてメインの通りに出た途端、私と待ち合わせていたアランとちょうど合流。アランはサンジェに乗るけど住んでる場所がサンジェから遠いので別のクラブに所属。そのクラブも参加。一路みんなの中継地点のカフェを目指す。35kmほど走る。速度も25km/h前後と全く苦にならない。そしてカフェで合流するとサンジェのマルセルのグループと走った。マルセルが「俺がトモの面倒を見る」と。走りだすと35km/h前後の速度に。これがサンジェの走りだ。平地なのでついていいける。この速度が鈍り始めた。道に迷い始めたのだ。ほぼ昨年も同じ場所だ。

 

 式典の行われているコンピエンヌにみんながなんとか式典が終わる前に到着。これは珍しいことだ。私を始め初めて式典を見たものも多いくらい。毎年来てるのに...このあとはまとまってレストランに。オワーズ側の湖畔をおとなしく走った。レストランでは食前酒からガンガンアルコールが出る。私のテーブルも6人で4本のワインが空いた。オリビエの歌が始まり泥酔になる前に帰途についた。その出発の手順がまとまりなくもめている。ドイツ人のジーナと「日本やドイツではありえない風景だ」と鼻で笑っていたのだが...

 

 帰りのコースはそれぞれのペース。女性たちはのんびりだし、オリビエたちは相変わらず暴力的なスピード。途中で捕まって酔っ払ったオリビエは肩組んできた走ったり(30km/h以上で)危ないのだ...全体で20件を超えるパンクが続き遅れを取ったようだ。車を停めてあるプライリーに午後5時に到着。みんなはそこからさらに40kmほど山坂道を。それでも7時半はゴールしたようだ。

 

 久しぶりの100km超だったけど途中止まったり食事だったりなのでノンストップで走っちゃう一人で走るよりも幾分楽だったかも。ただ、もう途中で何回もおしっこ行きたくなっちゃって。これがこの時期辛い。それが怖くて満タンに入れていったエナジードリンクも100km走ってボトルは半分以上残ってました。天気は曇り。でも路面はほとんどウェット。結構泥汚れになったので久しぶりに水かけて大掃除をしなければいけないですな。楽しいサイクリングでした!来年は全て自転車で走れるように日々精進していきます...

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コメント: 8
  • #1

    Densuke (月曜日, 12 11月 2012 23:16)

    マルセルさん、毎年走ってて道に迷う?
    しかし、なぜそんなにパンクするんでしょうか、道にガラスの破片とか落ちてる?それにしても楽しそうです!うちのサンジェも大抵泥だらけです(掃除しなければ、、)。しかし、、24000キロというのは、、唖然。

  • #2

    cycle-shooting (月曜日, 12 11月 2012 23:29)

    マルセルだけでなくみんな。後ろから小さな声で「ここにGPSあるんだけど〜」と言っても無視されます。
    パンクは原因がわかりません。とにかくひどかったですよ。

    24000km...こういう方々が生まれてからサドルに座っている時間のほうが椅子やソファに座ってる時間より長いと言われる人たちなんでしょうね。私のフロントバックがまだまだ真新しく見えるのを笑われましたよ...Densukeさまは何キロくらい走りますか!?

  • #3

    バカボン (火曜日, 13 11月 2012 06:09)

     凄い距離ですね。
     自転車、すぐすり減っちゃいますね。

     他のスポーツですが、年1,000時間以上をキープしていた時が有りました。
     つまり、最低、毎日3時間、これは、トレーニングを含みませんから、結構大変でした。

     時間20キロ走行とすれば、1,200時間だから、ほぼ一緒ですね。
     アマチュアとして、その辺が、無理なく実行出来る限界なのかもしれませんね。
     僕が走っていた時で、毎日30キロ、土日のどちらかで100キロ位。
     これは、先程の他のスポーツのトレーニング代わりですから、全部の負荷を考えると、あわせ技で、24,000キロなのかもしれません。
     馬鹿ですね。

  • #4

    Densuke (火曜日, 13 11月 2012 10:18)

    10000キロにも満たないですね、多分9000くらいかと。
    大体見た感じで解りますよね、そういう人達。とてもリラックスしてる、乗ってる感じが。で、なおかつ速い。僕には到底無理です。
    空気圧下げてたのかな、タイヤ。こんど皆さんがどんなタイヤを使っているかチェックしてみるのも面白いかもしれません。

  • #5

    cycle-shooting (火曜日, 13 11月 2012 15:48)

    そうなんですよね!全く無理がないというか、もう自然なんですよね。

    パンクですが、このあたりがフランス人的(?)でパンクした車両を見れば全く掃除や整備をしてない。単純に劣化が原因だったらしいですよ...多分この日は特別にこのバイク!なんて普段使ってないので来ちゃってるのかもしれません。

  • #6

    Densuke (火曜日, 13 11月 2012 21:58)

    タイヤの劣化ですかぁ、それはちょっと。ジーナさんが鼻で笑いそうな、、
    でも最近思うのはチューブの劣化?が早いような気が。シュワルベのチューブを使うの止めようかな、なんて思ってるところです。どうなんですかね、メーカーによってチューブの品質とか大分違うんでしょうか、、、

  • #7

    cycle-shooting (水曜日, 14 11月 2012 10:16)

    フランスだとDecathlonというチェーン店があちこちにあり買いやすいのでここのチューブ使ってる人も多いです。それで、「デカトロンの使うからだよ」とはよく聞きますね。シュワルベも良く見かけます。デカトロン以外はどれも同様に言ってますけど真相はわかりません...

  • #8

    バカボン (水曜日, 14 11月 2012 13:09)

     劣化は、気にした事が無いですね。
     スローパンクして来たら交換する位ですが、それも余り。
     バルブの不良が出易い銘柄も有るみたいですが、メーカー名を書くと拙いので・・・
     空気が抜けるのは、其方も考えられますね。
     リムテープでもパンクの差が出ますね。
     ブチルの重たいチューブだと、空気は持ちますね。
     
     パンクは、タイヤの耐パンク性も大きいですね。
     どちらかと言うと、チューブの性能によりタイヤの性格が変わるので、それで選んでいます。
     太い700Cだと良質のチューブが無いので、性能面で物足りなく感じます。
     タイヤの重さを感じないスピードでしか走らなければ、我慢して使っている感じにはならないかと。
     ただ、良いホイールに乗り換えると、やっぱり・・・と、思いますね。
     廉価版だとミシュランが定評が有る気がします。