iPad mini

パソコンなどの皆生の基準の一つに現行のOSが対応しなくなった時、というのが自分の中にある一つの基準。そのため2007年のiMacは不調を訴えながらもうちで、メインマシンとして何とか生きながらえている。初代のiPadがiOS6に対応しなくなったことという買い替えの許可みたいなものが勝手に自分の中で出た時にこのiPad miniの登場だ。

 

 とにかくベッドで横になってiPadを使うには重く、大きかった。iPhone4Sはそのディスプレーの美しさとカメラ機能がかなりい事に満足していたけどやはり電子書籍やPDFを見るには小さすぎる。iPad miniはちょうどいいのだ。

 

 フランスは消費税が19.6%なのとHDD(単体でもそれを搭載するすべての機器)に対してコピー税という著作権保護に活用するための税金が64GBモデルで12Euro加算される。ユーロとドルの関係もあり合計金額を日本円に換算すると1万以上割高であるのがかなり悩みどころだったが、ポチッとしてしまった。

 

 初代のiPad発売の時はその運送会社が対応しきれずにApple Store以外の販売店も含めて配達が翌日にずれ込んだ。DHLである。さすがはフランス。今回は(多分それ以降から)UPSに変わっており通常の配達通り午前中に到着した。DHLの時は数日前にヨーロッパのAppleの基地オランダから発送された通知を受け取った。遠すぎた橋の逆を行くコースで追跡しているとそれらの聞き覚えのある町を蹂躙していったのである。前日にはパリへの集配所に到着していたがそれからが長かった。本来配達の日なのに追跡しても荷が動いている様子はない。DHLに電話してもつながらない。どうやら私だけでなくみんながそうで、かつてない配送量でDHLがパニックになったようだ。そんな過去はあったが今回は問題なくあっさり届いた。

 

 保護フィルムやケースの販売がまだ出揃っていない。だからとりあえず本体だけ購入した。しかし予想以上のその使い勝手がよくどこへでも持ち歩くことを考えるとやはりケースが欲しくなる。しかしこの薄さを無にしたくない。今選択できるのは”風呂の蓋”だけ。今までそのイメージがあったので考慮すらしなかった。今回は覚悟を決めてルーブル美術館の地下のショッピングモールにあるApple Storeで購入。それが思いの外使いやすく、さすがに純正だ。初代の時に純正ケースを買ったがそれが今ひとつだったのでなおさら嬉しい。それからはカバンにも入れずに手で持ち歩き、気になるとそのカバーを開けてカメラとして使用。フタを開けるだけで撮影体制に入れる立ち上がりの良さはiPhoneよりもいい。というか他のデジカメより断然いい。結局この日、GXRを持っていながら一度もカバンから出すこともなくiPad miniで済ませてしまった。待ち時間やメトロでは本を読んだりゲームをしたり。公共WIFIでメールを確認したり。

 

 そんなことでレチナじゃないとかそういう細かいことはどうでも良くなる使い勝手の良さ。初代と比べてるからだけど格段に速いし、ディスプレーも初代から進化してシャープで綺麗に見える。だからレチナじゃなくとも十分いけてます。初代iPadに全く触れなくなりました。今はそれを娘とかみさんが奪い合って小さな紛争が家庭で巻起こっております...