「フィリップやチネリのステムのほうが俺は好きだよ...」
ようやく取り付けることになったサンジェ製のステムをつけながらヴィクトールは言った。
とにかく面倒なのだ。その面倒がないき製品のほうが作業は断然楽だということからの冗談だ。
その面倒さを目の当たりにした。その理由も聞きながら。
しかしながら、これは公表しないでくれと言われてしまったので書けなくもなってしまった。
企業秘密(?)なのだ。ひとつ言えるのは現代になってからさらに手間がかかることにもなったということもある。
ステムの固定する部品の切り欠きが横にあるということの理由は教えてくれた。これは万が一ステムが緩んだりして型が出た時に横のカットされていれば前後にハンドルが動く。これが通常のように正面でカットされていると左右にブレる。どちらが危険かを考えるとこうなったというわけらしい。
ということでステムの調整取り付け、ブレーキレバー交換で4時間はかかってしまったのだ。
そんな時間がかかってしまうのでサンジェの生き字引、マルセルもやってきてこれを機会に私の技量などを無視してサンジェのサンジェらしいポジションに!ということでハンドルバーの角度。ブレーキレバーの位置サドルの位置などを見なおして”男のサンジェ”になった。例えばステムの出ている量は指一本文。アン ドワ(ワンフィンガー)だ。これ以上出ているのは態勢も楽になるので女向けとばかにする。サンジェのオリジナルステムが付き、ポジションがサンジェのアーネストやローランなど先代たちのポジションになって真のサンジェになったのだ!(?)
バーテープはセラニックニス。これは自宅でやることにした。ショップに預けっぱなしが嫌なのだ。明日からまた忙しくなるので乗る暇もないのでその好きにセラニックニスを塗っちゃおう!というわけだ。
テープはショップで巻いてもらった。汚れないように紙で覆って帰ってきた。
しかし、プジョーを整備する時とサンジェを整備するときにこんなに差があるのかというほど丁寧だった。やはりサンジェに対しては全く取り組みが違うのだなと感心した。
ブレーキレバーが新しく(古く)なって握りにくいのもありブレーキの聞きが悪くなったようにも感じるし。まあ、ちゃんとバーテープができてないから変な握り方だしポジションも変わっちゃってるのもあるので乗り込んで乗り手もサンジェなポジションに持って行きたい。
コメントをお書きください
バカボン (水曜日, 05 9月 2012 03:59)
以前、つらつらとサンジェール仕様(此処が大事)の組付け論を提示したと思いますが、一緒だったでしょ?
工房が追求する走りを体現するには、工房の組付けにする事が、フォルムも含めて大切だと感じています。
それを、変更してしまうと、何のためのサンジェールなのか、スペシャルメイドなのか、採寸して作ったのか?とも、言えますし、それで乗れなければ、サンジェールとは、ご縁が無かった・・・と、諦めるしか無いと思うのです。
その場合、僕ならば、別の工房を選択する旅に出ます。
フランスから手元に届いて、一番気にしたのは、この部分でした。
ワンフィンガー・・・僕のもそうですよ!!嬉しいなあ。
なんか、これを聞いて、当時、入手した時から、これで乗れていますから、既に元服していたみたいです。
ちょっとだけでも、競技をかじっていて良かった。
所で、ステムの臼の横も聞いて下さいね!!
ちょっと、ご提案。
赤ラックであめ色にするのか、色を付けて、フレームと同系色にするか・・・後者なら、ご連絡下さい。
メールにて、技を、ご返信します。
それと、別件で、お聞きしたい事が有るので、メールしたく。
Koya (水曜日, 05 9月 2012 08:33)
ほ~、ワンフィンガーか。私のイングランドのアレックスも(モールトンね)もワンフィンガーだな。嬉しいなあ。とバカボンさん流に(笑)。チネリはちょっと長いな・・・・。
ちなみに企業秘密をメールで教えて欲しいな~。
バカボン (水曜日, 05 9月 2012 15:04)
僕は、ハンドルが高いと、漕いでいる時は、腹筋つかっているので気にならないのですが、寝て起きると腰が痛いんですよ。
ですから、むしろ低めの方が良いですね。
そう言っても、僕とかKoyaさんの背丈なら、サドル・トップ~ハンドル水平部の高低差は、3~4㎝程度でしょうね。
イノーの本でも、その程度です。
僕は、この程度だったら、下バー握って、延々まる一日でも漕げますよ。
Densuke (金曜日, 07 9月 2012 12:21)
出来ましたか、いいですねぇ。
僕はだいたい指2本くらいです。
バカボン (金曜日, 07 9月 2012 16:32)
爺なので、思い出すまで時間が掛かってしまったのですが・・・
1.サドルに肘を付けて、指先がハンドルすれすれになる
2.シート・ピラーは、握り拳分の長さ
なんて言うのも有ります。
勿論、シート長やクランク長、シート・アングルも違いますし、サドルの長さも違う、ドロップ・ハンドルの形状も違う・・・そういう事で、目安に過ぎないのですが、僕の場合は、ロードの場合、これが当てはまる様ですし、サイクリング車だからと言って、特別変更しないので、メジャーで測ると一致します。
勿論、腿と下肢、上腕と前腕のバランスも人其々ですから、結果論に過ぎないのですが、基準値としては、面白いと思います。
でも、だいたいの方は、当てはまらないみたいだから、これを吹聴すると、自転車入門書の受け売りみたいに取られて、素人扱いされてしまいます。
cycle-shooting (水曜日, 12 9月 2012 13:12)
いや〜まだまだ私のような素人はハンドルの下を握って走るなんてのは上り坂くらいなもんです(^^; この一週間、忙しくほとんど外にいたのですがそれでも朝、あるいは夜にはセラニックニスを塗り重ねていきようやくいい感じになりました!
サンジェのポジションでこれからじっくり乗り込んでいきたいと思います。
ちなみに、メールでお問い合わせいただいてもヒミツは厳守させていただいておりますのでお答えに応じ兼ねます。あしからずm(_ _)m
バカボン 参考になるかしら・・・ (水曜日, 12 9月 2012)
ポジションで、下を持てないのは、横腹の脂肪が邪魔しているなら、取って貰うとして・・・ハンドルが近い場合も有ります。
この場合、サドルを2㎜後ろに、そのコサイン分、サドルを下げます。
逆に、ハンドルを上げた場合は、そのサイン分、サドルを引きます。
単純に、サドルを触らずに、ステムを数㎜下げたら、ハンドルが遠くなって、下が持てる場合も有ります。
コツとしては、ハンドルを押せる距離を出す、背骨が丸まらないという長さを確保する事だと、思います。
初めは、どれが良いか判り難いと思いますので、ガムテープとかで、ひと巻き印を付けてからやらないと、変になってしまいますので、慎重に行って下さい。
慣れるまでは、常用するズボンと靴で行って下さい。
僕みたいに、サンダルに短パンとかで、適当にやると、面倒な事になります。
換えて、まあ、こんな感じだろう!!と、決まったら、軽く、30キロ位、走ってみます。
別の日に、今度は、元に戻して、また30キロ位。
そんな事をしている内に、何となく掴めて来ると思います。
走っている感じも有りますが、筋肉の疲労具合を翌朝比較すると良いかな?という意味の走行距離です。
出来れば、軽くアウター・セカンド25~30キロ程度で流す、アウター・サード35~40キロ位で少し飛ばす、軽い陸橋程度の登り坂をアウター・セカンド25~30キロ位で、下り坂のクラウチング・・・例を挙げるとキリが無いですが、少しずつ消去法で潰していけば良いと思います。
スピードとギヤ比は、ギヤ比が判りませんから、目安です。
こうしたら・・・という意味じゃなくって、こんな感じかな!!という掴みという意味で、やって見て下さい。
cycle-shooting (水曜日, 12 9月 2012 23:48)
お恥ずかしながらまだ体ができてないというか、鈍りまくってるわけですな。
普段はバーのトップを持って、町中やブレーキが必要そうなときにブレーキレバーのところ。それくらい...しかし紫サンジェになったらこのブレーキのところを握っているのが一番からだに優しい。だから少し鳴らすためにバーのしたの方を握ってみる...首が上がらない...視界が確保できない...危ない....という状況。だいぶなれましたが、今度は2月からかけはじめたメガネ。これがフチありの薄型のために邪魔をする。メガネは鼻の頭に落としてメガネを通さず生で視界を確保。といった具合になれないことばかり。スポーツ用のメガネをしていればいいんですけどね。スポーツ用といっても射撃用のメガネと併用ですが。
明日は30〜40kmほどサンジェポジションで慣らしに走ってくるつもりです。