Anjou Velo Vintage 2012

待ちに待った(?)ヴィンテージバイクの祭典Anjou Velo Vintageが先週末に開催されました。場所はロアール川のほとりのソミュールという街。ソミュールといえば戦車博物館で日本でも有名ですね。このロアール川沿い1000kmにわたってサイクリングロードがしかれたサイクリストのメッカ。そこでこのイベントです。とにかくのイベントはヴィジュアルがすごくうまい。小技がピリピリ効いてます。Tweed RunやL'eroicaではこれがないんです。フランスの良さがうまく出てきたイベント。走るのも楽しめる。エロイかといえば地獄のトスカーナ丘陵上り。ツイードランはファッション主体で自転車に面白みが欠ける。この Anjou Velo Vinatgeはうまくいいところを集約した感があります。ワインの生産も有名な土地柄、そのワイン工場をコースに取り入れ試飲しながら走る。昼食などもお城の庭で振舞われる。12ユーロ(役1200円)で自転車も貸してくれるし、朝食、昼食、ワインの試飲ほか、アルミのボトルにバッグなどもついてくる。スポンサーなどがうまく回っているのだろう。そんなおかげで昨年は背伸びして参加者500人と言っていたが無理やり住人を参加させていた感じがあったのに対し、今年は1200人のエントリーがあり結局出走は1400人を超えた。日本人はもう珍しくなくオーストラリアからの参加者がもてはやされた。実際に英国からの参加者も多く、ビルダーやメイカーにいつものコレクターと参加者の顔ぶれも楽しいものになってきた。

さて、今回は昨年の経験からサイクリングを楽しもうと家族で参加。そのため最短の34kmにエントリー。日本人チームは55kmに全員参加。ところが走り始めると昨年と打って変わってきつい登りも多く牽引しながらのサイクリングはこの距離でもかなり答えた。34kmといえばパリ往復とほぼ同じなので距離的には全く無理は無いのだが実際疲れました。自転車は一人がいいです。

それでもまた来年を楽しみにしおります!

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コメント: 44
  • #1

    バカボン (月曜日, 25 6月 2012 18:23)

    一枚目の垂れ幕の後ろの風景は、デルフト地方かと思いました。
    ご婦人のエレガントな服装とベルソーが良いですね。
    三つ編みの子なんかも、靴は???ですが、パッと跨って家から飛び出て来た感じで、ティーンの良さ感じます。

    日本も、こういう感じで、カーボン車じゃなく、優雅な遊びとして楽しんでくれると華やかなんですがね。
    皆、パールイズミのシャツに貝殻ヘルメットと自転車用のグラスで、違和感を覚えます。

    中学の時に、彼女とサイクリングに行きましたが、普段の薄いブルーに小さい白の水玉のワンピースじゃなくて、何とかパンツという7分丈だったので、ちょっとガッカリしたのを思い出しました。

    750番の自転車は、パーツがマチマチですから、まず手直し品ですが、マニア的な視点で会話するのが馬鹿馬鹿しい位、和やかで楽しそうなイベントですから、下衆というものですね。

    勿論サンジェールでも似合うとは思いますが、853番も、ぼろっちい感じで筍変速機と近代のメーターとかが混在していて、何となく長く使い込んだ感じが出ていて良いじゃないですか。
    下手に泥除けを交換するよりも、その方が味が出ている気がしました。
    ショー・モデル化するよりも、ずっと素敵ですよって、僕が言うと、説得力に欠けますかね。
    でも、そういうのも好きなんですよ!!

  • #2

    Densuke (月曜日, 25 6月 2012 22:58)

    やぁ、行きましたか!いい感じですね。
    僕はパン屋のおじさんと、その右の写真の女の子に一票!そして美味しそうなパンにも一票!

  • #3

    cycle-shooting (火曜日, 26 6月 2012 11:17)

    バカボン様
    フランスなどヨーロッパではこういった自転車が実際に当時こういった格好で普通に走っていた下地がありますから絵になりますよね。日本でやるとうまくやらないと滑稽になっちゃうかも。

    853号車の最新のメータは、あとで自分がどこを走ったかの記録のためです。あとは初めて行く土地ではカーナビですね。サンジェは今年は一台しかみかけませんでした。

    日本だとどんな感じが似合うんでしょうか?

  • #4

    cycle-shooting (火曜日, 26 6月 2012 11:19)

    Densukeさま
    うちからの距離もさほど遠くなく存分に楽しめます。写真撮りまくる日本人ということで結構覚えてくれている人も多くなんか楽しいですよ。レースとかじゃないのでほのぼのとしてますし。とにかくいろいろな自転車が見られるのが楽しいですね。
    さっき気が付きましたが、34kmという距離でなぜ普段以上につかれたか...アルコールが入ってたからでしょう(^^;

  • #5

    Densuke (火曜日, 26 6月 2012 16:30)

    アルコールが入ると途端に足が回らなくなりますね!

    ロワール沿いのツーリング、いつかしてみたいと思ってます。

    フランスでクラシック自転車というと戦前の方がメインでしょうか?

  • #6

    バカボン (火曜日, 26 6月 2012 17:24)

    僕も、2セット車輪径を登録出来るメーターをサンジェールともう一台に使い分けています。
    みんな、こういうのを付けると、「また、外して・・・」と、眉をひそめるのですが、日本の単調な国道のコースでは、そういう刺激とか、今日は、2キロ巡航速度が遅いな・・・という感じや、最適なギヤ比を脚の感じとスピードで乗りながら割り出す為にも必需品ですね。
    まあ、そういうのが好きなのは、マニアじゃなくてロード派の血が混じっているからでしょうね。

    バーテープが汚れて千切れているとか、油でベタベタになっているのと違い、トレンチ・コートじゃないですが、使い込んでいる感じになって来ているのに、新品の泥除けとかに換えると、また、一からですからね。
    ですから、色の塗り替えとかも、良く考えてからしませんと、風合いがなくなってしまいますので、傷を付けろ!!という事じゃなく、日焼けして古色化したフレームも良い物です。

    前も書いたかもしれませんが、メッキ部分や軽合金のパーツは、本来は、光らせておくと良いのです。
    それは、磨く事で、ピンホールの凹凸が無くなり、腐食要素が凹凸に入り込み難いので、光らせておくと、光ったままでいる状態が長続きする・・・みんな、この現象を不思議だ!!と言うのですが、そういう化学的根拠があるんですね。

    ただ、僕は、中々しないのですが、錆びる前に磨くのが長持ちするコツという事ですね。

    都会なら、オープンカフェも有るので、サンジェールのタイヤが細いガード付きの自転車とか、オールド・ロードも良いですかね。
    田舎とか峠ですと、やはり、ガード付きが良いですね。
    そういう意味では、サンジェールのタイヤが細いガード付きの自転車は、万能かもしれません。
    寺社の古びた生垣とかを、横道から曲がって、すーっと目の前を駆け抜けていくなんていうのが、サンジェールにマッチしていると思いませんか?

    要するに、喫茶店という異空間の店とかに立て掛けると、オブジェになる様な自転車が自分の好みですね。
    コンビニじゃ駄目ですが。

    最新鋭の自転車も似合う場所が有るのかも知れませんが、国道の車の脇をすっ飛ばしているのを見ると、何となく悲しくなりますね。
    乗っている人も、ストーカーに追われて逃げている様な、必死の顔付きで、ゆとりが見えません。
    優雅に広い道を空飛ぶ鷗の様に、自由自在に乗り回すという感じで有りたいと思っています。
    ロードでも、京都から奈良への街道沿いとかを一直線に掛け下るなんて言うのは、お似合いと思います。あと、富士山スバルラインとか。

    上手な自転車乗りが極まったフォームで走っていると、格好が良い者です。都会ですと1,000人に一人位ですかね。
    乗り手と共に年を重ねた自転車は、乗り手とも相俟って美しく見事なものですよ。
    人からは、自分のフォームは、やっぱり元ロードマンのフォームだね、ランドナーでもそういうフォームになるのね!!と言われます。

  • #7

    cycle-shooting (水曜日, 27 6月 2012 13:12)

    Densukeさま
    車でもそうですがヴィンテージ、クラシックというと1930-40年台のスタイルを取ることが多いですね。参加者はどうあれ、会場のイメージとか、ユニフォームや音楽なども。また、このイベントに限って言えばレースではないのでこの年代の自転車も普通に参加できるという感覚です。昨年も書きましたがヴィンテージバイクの泣き所はブレーキ。下り坂に弱いですよね...

  • #8

    cycle-shooting (水曜日, 27 6月 2012 13:24)

    バカボン様
    今の状況がわかりませんが、その昔、いわゆるヴィンテージバイク(オートバイ)に凝っていた時、何台も所有する諸先輩方から「ここがオリジナルじゃないと、本物のバイクとはいえない」など興味を持ち始めた若い世代をこけおろしてお山の大将に居座ろうという人たちのお陰でせっかく広がり始めた世界を自ら狭めていました。また、手軽に買えるヴィンテージ風に移行して価格競争となり消滅していきまいsた。その根本にある文化や歴史に辿り着く前に。当時書いていた雑誌などに文化や歴史を書くと「売れなくなるから書いちゃダメ。どこでいくらで買えるかを買いてください」と営業に強く言われてがっかりしていたのを思い出します。
    ただし、こういったイベントに参加するのはアジア人でも日本人だけ。中国がいくら裕福になりルイビトンや、ロールスロイスを持つ人達が出てもこういったヴィンテージやアンティークといった文化にまで目を向ける、向けられるアジアの人たちはまだまだいないと日本人の教養の深さをたたえてくれるフランス人やイギリス人もいるわけで土壌はあるんですよね。こういった異文化を受け入れる。そのあたりが自転車の世界でもうまく回転するといいんですけどね。エロイカは来年東京でも開催されるようですのでぜひ定着して欲しいと思います。

  • #9

    koya (水曜日, 27 6月 2012 15:32)

    まさに日本的な文化進化系と言えるかも知れませんね。古来から日本は進取の舶来物に飛びつく傾向が有ります。まずは新し物好きね。その後それらを咀嚼した後、日本独自の文化に作り上げ、尚且つ本国にも残っていないような懐古的文化を温存する。
    一例を挙げると「雅楽」は8世紀代の唐代の音曲・舞踏なのですが、本家中国では10世紀代にはすでに廃れてしい逆に日本で保存・継承されてきました。
    これを自転車文化に当てはめるとランドナー・スポルテイーフ等に当てはまるのでは?本国フランスでほぼ廃れかかっているにもかかわらず、日本では細々ながら保存・伝承されている。まさに日本的なあり方であると私は思います。

  • #10

    バカボン (水曜日, 27 6月 2012 16:15)

    Koyaさんの専門分野だと思うのですが、逆に明治の頃は、万国博とかに日本の工芸品、しかも、人間国宝と言われる様な方々が、日本を馬鹿にされまいと、一世一代の大仕事をした名品が海を渡りましたね。
    もしかすると、サンジェールなんかも、そういう事が有ったかもしれませんね。
    いずれにしても、日本に有るといっても、100台は無いと思いますし、MONOとしてのレストアじゃなく、オーナーが、しっかりオーダーした乗る為の自転車となると、その一部かと・・・
    こういう誤解を招く事を書くから喧嘩になるのですが、スペシャルメイドとは、ブランドや、ショーモデル、古い変速機を付ける、ビンテージで部品年代を揃える事に躍起になるのではなくて、名車の中の走る車をビルダーと真剣に議論して作った物を指すと言いたいのです。
    そういう古物趣味は、別のジャンルとして区別して・・・と言う意味合いなので、喧嘩したいんじゃなくって・・・

    それに、デローザやコルナゴ、チネリというのも、向こうから見れば、第一級品で、さらに最上級モデルだけを輸入していた訳ですから、70年代のイタリア車が素晴らしいのは、当然で、卸や商社が、自転車が儲かる事を知って、普及モデルを入れてからウーンとなって来ました。

    確かに、本国仏蘭西では、もっと普通にサンジェールに最新のシマノを付けたりして楽しんでいる傾向が、今じゃなくて80年代後半から有りましたが、それまでは、やはり日本製品は、パクリとか独創性が無いのでショーに日本人が来るとシートで隠したりとか・・・これとフランス部品が、最大輸出国のアメリカのMTBに対応できず、一挙に衰退、もしくは倒産してから、日本製品を付ける様になりました。
    そういった時代背景もあると思いました。

    素人目からすると、UKのビンテージ度は、凄いですよ。
    アメリカのコレクターは、確かにひと財産という気がしますが、祖父の代から使っている物とか、修繕して使い続けるという意味では、歴史の無い米国とは、違った文化が根付いている気がします。

    僕の年代をぎりぎりとして、それより年配の方々が、良くも悪くも、Koyaさんがおっしゃるランドナー・スポルテイーフと呼ばれる自転車を、さらに上の年代の方々がALPSや英国に代表されるクラブモデルを大切に使いながら胴体保存しておられるのは、有る意味良い事でもあると思います。

    それに留まらず、近代パーツを取り入れて上手にモデルを創造し、ネオクラッシックも狙っていくのが、マニアに求められたもう一つの使命でも有り、それを上手に見せて行く事で、ティーン・エイジも含めて、「僕も大人になったら、あーいう素敵な趣味をしたいな!!」と夢を描かせる事も大切かなーと。
    それが、前回書いた、絵になる自転車・・・それは、高級とか磨き上げたじゃなく、「道具の美」だと思うのです。
    道具ですから、使わないと意味が無いし、使っていないと光って来ない。
    人馬一体、乗り続けてこその自転車ですね。

    Koyaさんも管理者様も、まだ見ぬdensuke様も、そういう方々で有りますし、このサイトの写真も文章も含めて、そういう雰囲気があって、楽しいと思っております。
    僕では、空回りしてしまっていると思いますから、皆さんの博識有るコメントをお待ちしております。

  • #11

    koya (水曜日, 27 6月 2012 16:43)

    バカボン様がおっしゃる「道具の美」。そこに文化として継承継承されるかいなかを左右する1ファクターが有ると思います。

    単純に利器・機械として残そうとすると中々難しい。過去にそうした物が継承されてきたかと問えば、否としか言えないでしょう。機械物は士進化論的に考えればそのオリジナルタイプは100年保てば良い方でしょうな。残るには付加価値・普遍的価値が必要かと。まさにそれが「道具の美」と言えるのではないでしょうか。

  • #12

    Koya (水曜日, 27 6月 2012 16:55)

    もう一つ付け加えるとフランス部品は衰退しつつあるのに対してカンパニョーロは生き残り、今だ一線で活躍している・・・。この点ははよくよく考えてみる必要があると思います。

  • #13

    バカボン (水曜日, 27 6月 2012 18:24)

    まずは、管理者様から始まった!?問いかけ、お題(と言っても、勝手に大風呂敷にしている張本人かも知れませんが)ですが、当然ながら、普段こんな事を考えている訳でもなく、ただ刹那的に生きているだけですから、大変刺激的且つ有意義ですね。
    少なくても、アルツハイマーの防止になりますね。

    文化?になっているか判りませんが、フレームって生物(なまもの)だから、創設者が作っても、その時で違うし、気合が入れば良い物が出来るし、依頼主でも違うし・・・だから急かしちゃ駄目ですよね。
    僕の奴は、中々良いので、ラッキーです。
    ラーメンだって、弟子が作るのと主人が作るんじゃ味が違うし、まして2号店になると、益々違うし。
    握り寿司なんかも、包丁の捌き方で変わるでしょ。
    だから、二代目って、中々越えられないですよね。
    どうせ僕らも生きちゃいないから、その時の旬の自転車ビルダーのは、良いですよね。
    だから、ブランドじゃなくって、誰が作ったとか、何時に作ったとか。
    これも、当たり外れが有るし、本当は、ラグは、こいつの方が上手だから、其処はやらせて・・・とか。
    固定観念で何十年代のは良かった!!は、駄目ですよね。
    取り止めも無い話だからこの程度にしますが、ニュアンスだけ伝われば。

    進化は必要ですが、写真も一枚目が良かった!!じゃ無いですが、意外と最初のオリジナルの自転車、ニベックスとかじゃなくて、その時々の普通の部品を付けた、パッと見では、在り来たりの・・・これが乗ると凄い!!というのが良いみたいですし、使えば使う程、歳を重ねると、若い時には、こんな何処にでもある自転車なんて・・・というのが、判ってくる。
    僕のフレンチしかりイタリアンも。
    多分koyaさんの例のレーシーもその一つだと思うんです。
    だから、そういうのにぶち当たればついている。
    それが無くって、何十台も作る人って多いし。
    きっと、僕もKoyaさんもラッキーな星に生まれたんですよ。
    それに当れば、他は要らないから。

    想像ですが、カンパは、レースで一財産有ったんじゃないでしょうか?
    一部の日本人からは、糞味噌に言われているMTBのパーツですが、最初のサードパーティのアメリカ部品も、ただ旋盤で削ってカラーアルマイトしていて手作りの様な少数ロットだから高価だし、本当に持つの?と、材質もあったものじゃない・・・
    まだ、吉貝とか杉野、大手のシマノやカンパの方が保守的で詰まらないけれど、安心感の有るちゃんとマシーンで工作した部品ですよね。
    こーいう感覚って、素人と技術屋では、完成物についての見方が違うと思うのです。
    勿論、実際に使用するMTBレーサーや素人の町のMTB倶楽部の若造に受けるか?も違う訳です。
    それで、やっとこさ資金も底をつかずにシマノから尻に火が付いている感じで、へんな使えない機構を入れながら、イタリアだから格好良いから許すかな・・・と、へんに納得しつつ今が有ると思うんです。

    でも、カンパの良心て有りますよね。
    シマノも写真とか多段化とか試験結果だけだと優れているけれど、ブレーキレバーの握り易さとか軽さ、ブレーキシューの性能も含めた本体のしなり具合とか、昔なら最小工具で組付け可能なボルトサイズの統一とか・・・
    そういう使用者にしか判らない物としての存在感が、昔ほどじゃないけれど、かろうじて残っている。
    勿論、カスも失敗作というか、シマノに煽られて試作まがいだけれど、いーから出しちゃえ!!後は、レースで使いながら手直しだーい!!というのもあったでしょうね。イタリア人だから、まっいーか!!という感じで。
    それと、シマノって、結局、大衆が誰でも使える動く製品作りでしょ。
    だから、デュラもソラも、基本設計が一緒。
    カンパは、レース中心じゃないけれど、おいプロなんだから、あとは君達で使いこなしてよね!!じゃないかと。
    台湾で作らせるけれど、その代わり、ちょっと設計とかで材質とか面倒見るからさ、製造技術悪いから粗悪品は、組んだ時捨ててよ!!その代わり沢山支給するからね!!という感じじゃないかな。
    日本人気質とイタリアンの違いじゃないかと。
    でも、今のカンパは、駄目ですよね。後追いだし、普通だったら真似した方が分析して良い製品を安価に作れるのに、性能に限れば悪いから、全然ですよね。企業の法則に乗っかっていない・・・って、使ってもいないのに、良くこれだけ嘘八百並べる僕も凄いでしょ!!



  • #14

    バカボン (水曜日, 27 6月 2012 18:46)

    あと、日本って、サドル作れないでしょ。ハンドルも使うと日東は、駄目だし。タイヤもイマイチだし。
    車のBSとかは別かもしれませんが。バイクは、どーでしょうか?
    エンジンは良いけれど、サスペンションが苦手とか???
    コンポとかビンディングとか機械物は、比較的上手ですよね。

    その代わり優等生の製品で、80点ですよね。
    100点も無ければ、落第点も無い。
    それは、作り手の日本人気質なのか、買う方のマーケットが悪いのか・・・
    さて、何ででしょうか?
    単純に舶来思考でもないですよね。

    フレームは、国産ビルダーも一級、特級だと思いますが、スチールは、工業製品じゃなくって、手作り品だから、部品とは、観点が違うでしょう。
    やっぱりその人の腕とノウハウですね。

  • #15

    cycle-shooting (水曜日, 27 6月 2012 22:09)

    文化論に白熱してるところでちょっとずれるかもしれませんが、サンジェとヴィンテージについてです。もう、ここに来ていらっしゃる方々はご存知のようにサンジェはヴィンテージバイク屋ではありませんし、サンジェクラブなど本気で乗ってる連中が自分のバイクをヴィンテージと思って乗っているわけではありません。自分のサイズので乗り心地などが気に入ったフレームをいつまでも最高の状態で乗るためにパーツなどは常に進化させていくわけです。新品でオーダーするのにジュビリーだのニベックスだのでオーダーするのは日本ばかりです(最近はブームでポツポツあるようですが)。ちなみに私のサンジェは1959年のフレームで、それこそニベックスがオリジナルでフロントにはサンジェのオリジナルディレーラーだったのをわざわざカンパに変えたり、シマノに変えるためにフレームのエンドや台座を付け替える大手術をしたりしてるわけです。サンジェのクラブACBOがこのイベントに出ようなんてそもそも考えもしない。誰一人すれ違うこともありませんでした。会場でサンジェを知っている人はきっとほんの数名でしょう。前にも話しましたがやはり人気はツールなどロードでランドナーなどは中途半端に過去のものになってる、ヴィンテージになりきれない中古の範囲なんでしょうね。ヴィンテージ、あるいはヴィンテージ風ランドナーのイベントでもない限り日本で言うランドナーは見られないでしょう。今ランドナーといえばシクロクロスのような今風のものが想像されてしまうわけですね。会場に出てきた100歳のおじいさんだってカーボンを選んでるわけですから。サンジェがヴィンテージという枠組みはすでに日本固有の文化になってるかもしれません。とか言いながらサンジェに最新のカーボンや電動シフトがお金があってもつけようとは思いませんけどね。

  • #16

    Densuke (水曜日, 27 6月 2012 23:56)

    道具の美という話を興味深く読ませて頂きましたが、それは道具そのものに備わっているというよりも、作った人、作らせた人、使う人の目的、意図、意志、そういったものが反映している、そういう人の気持の鏡としてのモノであろうかと思います。シマノがトヨタでカンパがフェラーリである、とはよく言われる事ですが、同じような機能のモノを作っていても、そこに係っている人の意識が大きく異なるような気はします。だからというわけではありませんが、日本で丹念にサンジェやエルスをお手本にした手作り自転車を制作しても、その裏に宿る精神は全く異なっている可能性があります。悩んで考えて実戦で試行錯誤しながら造り上げてきたものが今あるサンジェですから彼等はこれからもそういう実戦の中で先に進みたいのだと思います。様式として完成していると考えるとそこで止まってしまう。それはスタイルを消費する人にとっては十分結構な事ですが、作る人にとっては停滞以外の何物でもないと思います。プロのレースの世界では鉄の出番はなくなりましたが、ブルヴェなどは鉄のメリットが十分ありそうです。オリヴィエがパリ・ブレスト・パリなどに拘るのもそういった理由からでしょうか。鉄の自転車も今後更に変化していくと僕は思っています。

    100歳のおじいさんがカーボンを選ぶのは利点があるからでしょうネ。速く走ろうとしなければ良質なカーボンフレームの方が楽なんでしょう、押す時も(ハハ)。

  • #17

    koya (木曜日, 28 6月 2012 05:04)

    バカボン様,今のカンパは暗黒時代を脱していますよ。使ってみると分かります。今のスーレコはウルトラクランクの登場やカーボン仕様の変速系などはシマノとは一線を画したと言えると思います。逆にシマノの方が保守的に感じます。ようやく昔の栄光を取り戻しつつあるように感じます。最近現代兵器(自転車のね)に興味がいっています。この辺りの詳細はまた後日・・・。

  • #18

    バカボン (木曜日, 28 6月 2012 06:21)

    自分の持っているロードとサンジェールのスケルトンを比較して面白いな!!と思ったのです。

    両方共、ヘッドアングル:72度 シートアングル:74.5度 ハンガー下がり:69と70㎜ トップチューブ:515㎜ 違いは、オフセットとチェンステー長(常用スピードが違うから)、シートチューブは、取り回しとクラウチング度で変わりますが、ステム高さでハンドル~サドルの高低差(ハンドルバーの違いも含めて計算していて、ハンドル形状の違いから、フィーリングで追い込んでいる):33.0㎜と32.3㎜です。

    まあ、サンジェールのトップとシートは、自分で寸法を入れたので、フランス人用だと手足が長いので、トップは、チビサイズでもシート+20㎜とかが普通ですから、此処は、目をつぶるとしても、80㎜のステムと記入したら75㎜にして来ましたよ。
    ロードは、ステムが85㎜ですから、此処でクラウチング量も変わるし、変わった時の長さ合わせをしています。
    ステムが変われば傾きが変わる・・・だから、そこでポジションを規定して、ロードより楽に乗っけてあげよう・・・
    だから、スポルティフじゃなくて、700Cの19というチューブラーより細いタイヤなのに「ランドナー」とタイプして来ました。
    だから、僕のをそのままじゃなくって、それでもコイツには長い!!と思って、ステムを5㎜加減したのでしょうね。
    とすれば、レストア品は、本来のオーナー(フランス人が作ってアメリカに流れている事が間々有ります)向けだから、これだけで駄目ですよね。
    ちなみに、僕は、手足が身長比で日本人より長いですから、それでもという感じです。

    こうして見ると、誰が作っても、有る部分は、車種に限定されず、同じ寸法になっている処が面白い。
    また、69㎜って、本当かよ?と思うけれど、シートサイズが違って大きくなると、ちゃんと70㎜とか72㎜にしてくるから、意味が有るのでしょうね。

    こう考えると、サンジェールという自転車は、日本のランドナーの進化じゃなくって、ポーリーとか、ランドナーのツール・ド・フランスで勝つ為の自転車だし、だからステムを首無しで突っ込む前提でフレームを考えている。
    素人に判り易く言えば、ブルベ・オダックスと言うのかな。
    彼は、そういう選手権で優勝していますからね。

    そもそも、「エルネストが普段乗っているのと同じ、それをリサイズして、現行の部品で貴方が最良(最高じゃない)と考えるものにして下さい。お飾りは要りません。」と、頼んだのです。

    ダニエル・クレモンというフランス人の文献では、僕の身長では、シート・ピラー+サドルは、12㎝にしなさいと書いてある。サドルは、大概約70㎜だから、50㎜という事。
    サンジェールは、53㎜ですから、こう考えると、素人が幾ら考えても、もう寸法なんて、歴史の中で答えが出ている訳ですよ。

    まあ、僕がロード的な乗り方をするので、凄くマッチしている訳ですが、これが駄目な人の方が多いですよね。
    日本人だと、ランドナーだと、サドルとステムの高さを揃えている方が多い。
    僕も真似したら、翌日、腰が痛くなって駄目でした。

    僕とエルネストは、近い乗り方をするという事ですね。
    だから、お任せのトーエイじゃ合わないのであって、作り手の波長と合っている事も頼む側からすると、大事な要素だと思うのです。
    その方が作り易いし乗り易いから・・・
    そういう事を無視して、ブランドで選ぶとお互い不幸かもしれません。

    ジュビリーも日本とではエンドの爪の位置が違って、動く様になっているし、ここは、フリーとチェンを最新にしているので、素晴らしいですよ。
    決して、シマノのデュラエースとかサンツアーのシュパーブPROと劣っているとは思えない。
    ブレーキアウターもすぐに最新のに交換したり、ライトのキューブもLEDにしたので、明るいよりもダイナモ抵抗が軽くなるから、見た目はオールドでも、最新の性能です。
    ブレーキ・シューは、最新にしない方がリムとかの相性として良いかなと思ったので交換していませんが、アウター交換により十分になります。
    だから、まあ、25年前の自転車の背景と、それをベースに(フレームをキャンパス、部品を絵の具と考えて)描いた点を理解して貰った上で、こういうネオ・クラッシックも有るし、今なら、今のネオ・クラッシック、手に入る部品群で機能優先を入れるだけですね。

    だから、エルネストとオリビエ君の自転車が変わってくるのも当然で、彼の時代だったら、彼の考えにマッチしている人が、店を選べば良いのであって、エルネスト風に作ってよ!!と、それも、よりによってニベックスで・・・と、言ってくるからカチンと来る訳ですよ。

    老人がカーボン・・・
    まず、持って軽いから、これだけでも楽ですね。
    車輪も軽いので、踏み出しも軽い。
    でも、これも70過ぎの知り合いですが、勿論、カーボン車にも乗っていますが、アランの軽合ならスポークの車輪の方が固有振動数が合うし、この位の方が柔らかくて身体に優しいんだ!!と。
    だから、スチールの方が良い!!という事もあるのです。
    それも、普通の019の方が、ニバクロームの8630より弾力がある。
    若者が編集する雑誌だと8630が良いと書く。それに、コンマ1㎜薄いから、作ると軽いしね。
    そういう素人記事だけじゃ、文化が育たない。
    それに、誤解を承知で判り易く言うと、バテッドの残し方だけでも変わるし、エンドとステーの割りの作りでも変わるから、何とも言えません。
    たまたまフレームになった時に、当たりか外れか?と言ったのは、そういう事です。フォークの曲がりでも違うし、皆言わないけれどハンドルバーの材質で随分変わります。スポークテンションで乗り味がガラッと変わる。
    必ず019より8630が硬くなる物でもない。ただ普通に作ったら・・・という一般論で、それに組付けと部品が加わるから、それを追い込む腕があっての比較です。

    それに、最新のクランクは、Qファクターが広いし、競技用だから硬くて膝を痛めます。
    だから、古い5ピンのクランクが、ギヤ倍数も含めて良いかもしれないし、サドルも革の方が良いから、僕の古いサンジェールがクラッシックとも言えないんですよ。
    但し、サドルが軽いと振り回しが楽なので、そういう意味では、今ののし烏賊サドルもメリットが有ります。
    だから、僕のサンジェールは、イデアル90のチタンなのです。稀少高価だからじゃなくって。

    ヒルクライムなら昔から軽量にするので、爺さんのカーボンは、有効なのですね。
    だから、使い分けですよ。
    それと、そういう所に出てくる方は、スーパー爺さんですから、カーボン・ロードが乗れるのですね。
    普段カウチポテトしかしていない方じゃなくて、根っからの病気でしょ。
    筋金入りですから可能なのですね。羨ましい限りです。

    何でも昔の方が良い!!と言うつもりは有りませんが、僕のサンジェールは、デザイナー・セレクトというシリーズのレイノルズ531で、セットじゃなくて、ビルダーが選択したパイプですから、それだけでも価値が有ります。
    やはり、サイクリングには、ガードが有って雨に優しく、フロントキャリアで荷物を身体に付けない・・・近視眼的にフォルムだけでオールド・ファッションじゃなくて、本人が乗ってこそ、初めて良さが身に沁みると思います。
    バッグの荷重も想定して、その時の荷重配分、ハンドルの切れ具合・・・
    こういう事も当然の様に作り込むのが、単にサイズだけのオーダーじゃなく、本当のビスポークというものです。
    昔のサンジェールは、そういう店だったと思いますので、生きている時にローランが作っただけじゃなくて、エルネストの寸法決めも含めて、お店の全てのノウハウが詰まっていると考えています。
    新星サンジェールにも、そういう部分を頑張って欲しい。

    今野ケルビムの2代目の様に、目新しい形で商売するのも一つの生き残り戦略だし、そういう努力が進歩に繋がる訳ですが、見た目に捕らわれずスタンダードを作り続ける、伝承していく事も大変じゃないかな?と思いました。

    管理者様の自転車の大手術は、なんと勿体無い。
    ニベックスとオリジナルFDで乗れば、少なくてもジャパンでは、威張れましたね!!
    なんでニベックスが駄目でシクロランドナーの方が上かも理論的に判っているのですが、これは、また別の機会に。

    忌憚無く反論すると、出来たフレームに火を入れるのは、感心しません。
    でも、本家サンジェールでやったので、それは、日本の誰かがやるよりも良かったですね。
    此処まで読んで頂いてお判りの様に、サンジェールは、貴重ですから、お互い大切に乗りましょうね。

    長くなりましたが、「あっちを立てればこっちが立たず」ですから、皆さんの考えに異論反論を並べたのじゃなくて、僕のサンジェールは?という参考例として読んで下さいませ。

  • #19

    バカボン (木曜日, 28 6月 2012 14:26)

    Koyaさんとすれ違いになってしまいました。
    今度お会いする時に、楽しいテーマが見つかって嬉しく思います。
    改めて考えると、僕としては、カンパは、頑なに電動は作らないぞ!!という気概が欲しかった!!と言いたかったのですね。
    そういう事を言うと、ライカがデジタル作るなんて・・・と、同義語に聞こえるかもしれませんが、そうじゃないと思うんです。

    レーシング機材としての優劣は素人ですから判りませんが、性能重視で、今は、一日持てば、メカニックが新品に換えるでしょうから、昔のカンパとは違ってきますね。

    僕が衝撃を受けたのは、加藤一さんの梶原さんが作った銀のフレームにオールカンパでした。
    つまり、あの頃の自転車を越える美は、未だ現れていないんですね。

    サンジェールも、古いモデル程良い!!というのがマニアの美的感覚かもしれませんが、僕は違います。
    洗練されて確立して来たスケルトンと、クラシカルなCAD設計じゃない、手書き設計の良さを残した部品・・・
    そういうバランスという事を考えると、70年代が良かったと思います。
    でも、サンプレックスのT.D.F.でも小気味良い所が、これまた不思議な世界でして。

    10速とかも、ナローチェンになり伝導効率も落ちますし、端っこのたすき掛けじゃなくって、何処かのギヤ、例えば4速に合わせると5速が、5だと4がチャラチャラ言う。
    実際に使うギヤって、決まっているでしょう。
    ロードは、集団のスピードの流れに合わせるから10速なんで、サイクリングだったら全く必要無しです。
    むしろ5速が一番使い易い気がしますが、実際は、6速の方が飛びが少なくて、歯数は、楽ですが、そういう感じで今迄来ていて、全く十分ですし、車輪も5速の120㎜の方が良いです。
    流石に昔の3速だと辛いですが。

    と、シーラカンスでも駄目なのでしょうが、困った事も無く、カーボンの新型の方が乗り易いなあ!!と、思った事も無い(変わらない)し。
    持ったら軽いけれど・・・自分のでさえ、乗り換えるとペダリングとか変えないと駄目で、慣れるまで時間が掛かるので、台数ばかり増えてもねぇ!!という昨今です。

  • #20

    Koya (木曜日, 28 6月 2012 14:57)

    バカボン様
    私も電動はいただけない。リアも5~7段で十分ですし、美しさという点においては70~80年代のレコード~Cレコード期を超えてはいないと思います。でもですね~、カーボンが全て言い訳じゃありませが、良くできたカーボンフレームは確かに良くできていますよ(デローザキングね)。これだけは認めざるを得ない。
    チェーンもチャラつかないし、クランクもCレコよりちょい柔らかい感じがしますよ。Qファクターはやや広めですが、これが以外に踏み心地が良くて「う~む」と思わされました。まあ一度デローザキングに乗ってみて下さいな。現代兵器も悪くありませんぜ(笑)。

  • #21

    バカボン (木曜日, 28 6月 2012 16:14)

    Koya様 そういう、楽しい情報が嬉しいです。
    乗ったら世界が変わるかしら・・・でも、それで欲しくなるのも困りものです。
    なんせ、ロードの方が好きですからね。
    サンジェールでも、まだホィールベースが長く感じていて、鈍重だ事!!
    と思っていたら、何台もエルスやサンジェールを持っている方に言わせると、随分きびきびしているな!!こんなタイトなのに乗っているの?と言われてしまいました。

    砂利道だとロードは駄目ですから、管理者様のプジョーみたいので時速15キロ位で走るのも、これはこれで面白いですし、小道を走るなら、700Cよりも、650径の方が小回りが効きますから、これも面白い。
    モールトンも鎌倉の裏路地とか、そういう所だと生き生きして来ますでしょ!!
    要するに、何でも面白いという事で・・・

  • #22

    Koya (木曜日, 28 6月 2012 16:37)

    おっしゃる通り。色々な楽しみ方があるという事です。また、ロードの場合には進化するベクトルが解りやすいので、乗っても解りやすいと思います。その点、ランドナーの世界は茶道的な世界で、若干難解かと。由にのめり込みやすいとも言えましょうな。

  • #23

    Densuke (木曜日, 28 6月 2012 18:24)

    ケルビムのショー用自転車、それなりに面白いと思うのですが、実際にどういう乗り心地・動的性能なのか想像がつきません。だから乗ってみたいとは思います。欲しいかどうかは別です。個人的にはレヴェルのやっているような取り組みの方が共感出来ますが、これは全くの別ジャンルですね。サンジェの場合は目的が変わっていないので正常進化あるのみだと思います。日本のランドナーは茶道的というのは面白です。僕はずっとフォーク・ニューミュージックなのかと思っておりました。100歳の爺さんは多分90年くらいサドルの上で生きてきたんでしょうね。普段はどうということないのに自転車にまたがるとウワッかっこいぃなぁと思ってしまう人、いますね。様になっているというのか、全く無駄な力が入っていなくて自転車と一体になっている人。(すいません、本題から離れたことばかりで)

  • #24

    バカボン (金曜日, 29 6月 2012 05:13)

    「ランドナーの世界は茶道的な世界」いーなぁこのフレーズ。
    もうコピーライターですね。

    ある方が、「普段、エルスだ、ビンテージだ。エルスの此処が凄い・乗り易い。」と吼えているのに、一緒に峠サイクリングしたら、カーボンロードと、もう一人は、国産オーダー車に乗ってきたと。何でエルスに乗ってこないの???

    それも、まだ5月の信州、誰が考えても半袖のマイヨーじゃ寒いし、ロードじゃ雨具と数泊の荷物も持てっこれない。
    山の天気で、案の定、雨が降ってきた。その方、タクシーを峠の頂上に呼んで東京に帰っちゃった。
    それって、サイクリストじゃ無い!!と、普段、後輩に講釈しているのに!!と、エルスってなんなの?「もう、マニアの言う事は信用しない。」と言ってました。

    僕らのサイクリングは、その方が若い頃に作った筍も有れば、同年代でもカーボン車にフラットバーを付けている、大学のサイクリング倶楽部で買ったマスプロ車の30代もいる。勿論、オーダー車の連中もいます。
    でも、皆、思い思いのスピードで、引っ張ったり押し上げたりアシストしながら一緒に登っていく。
    ですから、ランドナー、イコール、サイクリングじゃなくて、サイクリストなら、何でも良いんですよ。

    レースに出なければ、ロードに乗っかっていても、所詮サイクリングです!!と書くと失礼ですが、エンジョイ・バイスクル・ライフという意味で。
    今回のイベントを見て、皆、好きな服で自転車でイベントを楽しみ盛り上げている。
    そういう純粋な気持、「自転車っていーな!!」という考え方がベースにあってのサンジェールだと思ったのです。

    ロードでスカイラインをすっ飛ばして150キロ走るのもサイクリング。
    日本のブルベなんかも耐久ランに近いので、カーボンにライト装備が多いですね。
    同じフィールドを1泊して、宴会しながら林道も混ぜて写真を撮りながら少し太いタイヤで行くのもサイクリング。

    良く、数十キロだと、「ポタリング」とか「ポタリスト」と馬鹿にする方がいるけれど、距離を稼ぐのがサイクリングじゃない。
    きちんと交通ルールを守り、自分で工具を持って、手信号で、リーダーとサブリーダーが団体走行を見守る所から日本は、スタートしています。
    そういう訓練があって、一人一人が自立して一人前のサイクリストとして成長した大人が爺になっても集まって走行会に参加して来ます。

    だから、自転車も色々になって、それなりの工夫も凝らしてある。
    走っておれば、メーカー車が下地でも、部品交換したりして、自然にその人なりのオーダー車になり、サンジェールとか古い自転車でも、最新パーツを組み込み、走り易くしたいと思うのが人間。
    だから、そういう自転車が集まり、茶会になるのだと思いました。

    「昨日何キロ走った!!」と自慢するので、「それは、A点とB点を往復しただけでしょ。貴方は、ナビに従っただけ。偉くも何ともないんですよ。」
    と、言います。
    この方も同世代なのですが、まだ茶会の敷居は高いですね。

    ハトバスみたいに、都会を走ってもサイクリングですから、カントリーとかフォークとも違いますが、まあ、人間ですから、自然と車が入り込まない場所を目指す様になりますね。
    ですから、トランスポーテーションとして国道を突っ走るんじゃなく、路地をコチョコチョ時間を掛けて行く、旧道の町並みを覗き、町の人と声を掛けて会話する、団子屋で休憩するという事は、都会でも地元の近場でも出来る。
    これを鳥山新一さんは、「ランナバウト」と言っています。
    ちなみに、ポタリングという言葉は、和製英語で、自転車乗りしか知らない言葉ですので、僕は、ランナバウトを使う様にしています。

    遠くにサイクリングするのって、年に何回しか有りませんよね。
    ウイーク・エンドに徘徊するのが殆どですよ。
    こういう所を走しる楽しみ、今日は、海をみたいとかどこどこに行こう・・・これも、立派なサイクリングだと思うのです。

  • #25

    cycle-shooting (金曜日, 29 6月 2012 09:36)

    こっちで走っていて何人かのカーボンのロードで走るサイクリストと話をすると、もちろん彼らはサンジェは知りません。彼らが不思議に思っているのは「なぜ、重たくてカチンカチンに硬いスチールに乗ってるのか?」とまず聞かれます。軽くて乗り心地の柔らかいカーボンが最高であり、だから今の主流なバイク。そして価格的に比較的安く入手できるというのです。

    「ランドナーの世界は茶道的な世界」名言ですね。ランドナーはロードと違ってまた独特の世界観がありまた一般的、スポーツに特化したタイムや距離を争うものではない。と思いながらもサンジェの連中は距離やタイムにもこだわる。「俺達はロードよりも速い」といきがってるようにも見えるところがありますが...

  • #26

    Koya (金曜日, 29 6月 2012 10:50)

    「ランドナーの世界は茶道的な世界」に反応して頂いたようで・・・・。これから先の比較・解説は長くなりそうなので掲示板にて。

  • #27

    バカボン (金曜日, 29 6月 2012 12:05)

    カーボンの方が柔らかい!?
    今は、そうなのですね。

    両方乗っている人に聞くと、カーボンだと、軽過ぎて下りと横風が怖い!!
    それと、スピードを出さないと安定しない。
    年齢が幾程、スチールの方が弾力があって優しいとの事でした。
    あと、今は、もう少し長いかもしれませんが、寿命(何処が基準なのでしょう。割れて来るとは思えませんね)が、5年との事です。
    その人曰く、「なんかしっくり来なくなるんだよね!!」と、言っていました。

    一般的には、今のコンポは、多段化で、チェンステーを硬くしないと、ウィップでフリーとチェンが干渉するので、シマノとかは、「チェンステーの長さは、此処まで」と長くしないように規定している位ですから、硬いと思います。
    カーボンの方が振動吸収性が高いので、其処から柔らかいと感じるのかもしれませんね。
    それと、ダウンスローピングなので、シートピラーが長いから、それで柔らかいのかもしれません。

    それと、僕の職場で自転車のインプレッションをしている部署があって、聞くと、70万円位から上だとプロ用だと。僕らだと50万円位が丁度良くて、20~30万円位だと、グニャグニャだから・・・という意見も有りました。
    値段で決めるのは可笑しいですが、今なら色々な選択が可能だと思います。

    あと、欧州人は、パワーが有るので、フレーム・パイプが強過ぎるのかもしれません。
    大体、一番重いので作って、部品を軽くする。
    これを最初に取り入れたのがエディ・メルクスで、一気にプロに広がり、コンシューマーにも「肉抜き」ブームが起こりました。
    ですが、コロンバスのSP管は、チネリのカタログに70キロ迄となっていますが、むしろ厚いSL管の方が柔らかく感じます。
    薄い管は、レイノルズ753もそうですが、焼きが入っているのかもしれません。

    但し、欧州の選手が乗っていたマシンは、僕らには硬過ぎで、実用車を転がす感じになってしまいます。経験からすると50メートルも走らない内に、こりゃ駄目だ!!と思いました。
    逆に言うと、乗りこなせるなら、相当一流です。
    知り合いに全日本のオリンピック候補までいった人間がいますが、彼は、平気で乗っていましたからね。

    それと、身長が高いので、僕だと、74.5度の72度なんですが、彼らだと、73.5度の72.5度、もしくは、74度の73度にします。
    そうすると、トレイルを一緒にしても、ヘッドパイプが立つので硬く感じます。比較すると、ホークが地面に突き刺さるという感じがします。
    チネリよりデローザがそういう傾向ですね。
    チネリのなで肩クラウンは、僕位の体重だと、丁度良いですが、ホークがしなる感じになるので、一般的には、デローザの角型のピスト風のクラウンに好印象を持つ人が多いです。
    其処に気づいたので、イタリアンレーサーを買う時に、自分に合った物選びの物差しにしました。

    ですから、スチールも高級になると、ある程度のパイプを使えますから、マスプロとは違います。
    カーボンは、その辺を上手にマーケットを見据えて硬さを調整して売っているのでしょうね。

    あと、カーボンだと、寸法角度の自由度が無いですね。
    大体、SMLですよね。
    ハンガー下がりにしても、65㎜と68㎜では違ってきます。
    僕の友人の全日本に出た方は、65㎜しか受け付けないと言ってました。
    これは、脚質で違いますね。
    マニアだと、75㎜とか下げる程、通だと思っているみたいですが、経験からも違います。
    これは、何台も作らないと判りませんから、素人には無理ですね。
    ですから、こういう部分は、お任せでピシっと作ってくれると嬉しい所ですが、僕とかになると、ビルダーと揉める所です。
    あと、フォーク・オフセットですね。この間も、2㎜で揉めました。

    友人は、ハンドルもT.T.T.のスーパーレゲーロだと。
    僕も日東は駄目ですね。チネリの方が弾力があって良い。
    日東のハンドルが295グラム、GBのハンドルが367グラム。パイプの厚みも1.5倍位有るのに、GBの方が弾力が有る。
    そういう目に見えない素材というのは、欧州に敵わないのかもしれません。

    と、まあ、色々と有るのですが、逆に言うと、どんなのでも乗りこなす技量も必要です。
    大体、20キロ位、上り下りしてみると、ギヤ比も含めて判って来ます。
    でも、それと相性というか、乗りたいな!!と思うのは、また違うんですよ。
    ですから、一台の自転車が完成するのに、ウィークエンドにちょこっと乗る程度だと、部品をとっかえひっかえしたりして、最低1~2年掛かってしまうものなのです。
    まあ、選手なら、毎日乗って、駄目なら捨てます。
    スギノの歯は柔らかくて駄目だったし、フリーも踏み込むとラチェットの掛かりが甘くて滑るというか力が逃げる感じがして、外国ので駄目なのも沢山有ります。勿論、チェンも有るし、駒数も有ります。
    ペダルでも踏み心地が随分違ってきます。
    負けると、ハブのベアリングの所為にしたりして・・・カンパじゃ無かったから・・・そんな事無いんですが。
    ですから、選手だとグリースじゃなくて、マシンオイルで望みます。
    そういう色んな事が介在しているという参考になればと思います。

    僕も、タイムにこだわりますよ。
    よせば良いのに、サイクリングで、もう昨日と今日で180キロ走っているのに、其処からカーボンロードに抜かれて・・・
    やっぱり、バッグとか付けていて、普段着にツーリングシューズですから、こっちが圧倒的に空気抵抗でも負けているのですが、がに股で腕を突っ張っている奴らに抜かれると、血が騒ぐというか。
    阿呆ですが、スチールがなんぼのもんじゃい!!と、思われるのも癪ですから。
    逆に、泥を付けて峠走って来たという自転車が追走して来るんだから、河川敷を数十キロしか走っていない彼らにとっては、いー迷惑ですね。
    殆ど、高速道路のやくざのベンツ抜いちゃったかな?という感じでしょうね。

    冗談は兎も角、今日は40分、若い時の最高は、38分だから、無理したわい!!と、やっています。
    でも、普段は、羊の皮を被った子兎で、抜かれても、お先にどーぞ!!なんですよ。

    こういう面白い話題が続くので、つい長文になってしまいます。
    フランスの自転車便り、実走行のあれこれを楽しみにしております。

  • #28

    バカボン (金曜日, 29 6月 2012 12:16)

    Koyaさんの読まずに書いちゃった。
    悪乗りもいい加減にしろ!!ですね。
    でも、フランスと日本で会話しているみたいで、凄い事ですね。
    管理者様 Koya様 僕 三人三様のスタンスで、色んな解釈が出てきて楽しいです。Densuke様は、どんなキャリアですか?
    お互いの考察に耳を傾ける・・・大人のやり取りですね。

  • #29

    バカボン (金曜日, 29 6月 2012 12:22)

    またまた、Koyaさんの#26だけ読んでしまった。
    それでは、掲示板の、koyaさんの#52をじっしりと拝見させて頂きつつ、バカボンの馬鹿話は、そちらで・・・

    明日からは、もう一つの趣味?というか、本業でコーチとして一泊合宿です。
    ご無沙汰しますが、皆さんで盛り上げて下さい。
    日曜日も酔っ払いの夜帰宅なので、発言は控えようかな・・・

  • #30

    Densuke (土曜日, 30 6月 2012 22:43)

    自転車の楽しみ方は千差万別、各人各様、それでいいと思います。僕は鉄っちゃんでもあるのですが、この分野もそれは様々な鉄の楽しみ方があって、時刻表を見てるだけの人とか、信号に興味のある人、鉄橋だけとか考古学的遺構に興味がある人などなど、それは様々です。自転車の場合、頂点にレースというスポーツがあるので、そこから遠ざかるにつれてマイナーというか邪道と思われてしまう傾向があるのかもしれません。ランドナーというのはレースから一歩退いた別の頂点の極め方の一つでしょうか。茶道という好例が出ましたが、日本的な道の極め方というパターンにランドナーもピタリとはまっているようです。
    僕の自転車キャリアは健康維持、そして旅(年に2、3回3、4日のツーリングに出かけます。あとは大体電車を併用した日帰りツーリング)です。そして必要に駆られて始めた自転車修理?でしょうか。そこにはスポーツとしての側面は微塵もありません。健康維持も体力増強ではなく体力がこれ以上落ちないように、というレベルです。夏場はロードで週に3回程、1、2時間ずつ走るようにしていますが、本来はプロムナードとかでも構わないのです。一応一時期ハートレートとかも測りながら走っていましたが、今はもうその日の気分で適当に走っています。ツーリングの方は観光と言うか景色や街を見ながらですからのんびりです。ある意味シクロツーリストだと思っていますが走っても1日120kmがせいぜいです。ドイツ人は体力がありますから普通の自転車で一日100キロ以上走る人は沢山います。夏になると家族連れで500km以上のツーリングをする人たちが大変良く整備されたサイクリング用道路を連なって走っています。犬をモノトレーラーに乗せて家族で自転車旅をしているとかも結構みかけます。勿論彼等にはランドナーという意識はありません。そんな言葉さえ知らないでしょう。おばさんのグループとかが街乗り用自転車(決してママチャリではありませんが)で飛ばしていきます。みんなオルトリープなどのバッグをサイドやフロントに付けています。タイヤはシュヴァルベのマラソン・プラスでしょうか。8字型ムスタッシュタイプのハンドルバーは格好わるいと思いますが彼等にとっては乗り易いんでしょうね。そこには昇華されたスタイルはみてとれませんがタフな実用性とコンフォートが両立しているようです。シュミットのハブダイナモなどもそういった日常的な機能に対する要求度の高さが生んだ製品だと思います。シュトュカのような格好わるさ、でしょうか。僕自身の、モノとしての自転車に関する興味は、ロードがデローザ(SLX)、ツーリングはサンジェという、自分にとってこれ以上は考えられないという幸福な頂点があり、あとはサブの自転車といじる楽しみの自転車がごろごろしています。大分いい加減な自転車趣味です。

  • #31

    cycle-shooting (土曜日, 30 6月 2012 23:06)

    Densukeさま
    ムスタッシュタイプと言うんですね、あの自転車は。乗ったことはないのですがあれはあれで楽なんだろうなと思います。とにかく年配のご夫婦とかに多い。というか一般的なツーリング車?ですよね。そういえば一時期お世話になったLOOKの正規代理店さんの店内の奥にランドナーと銘打ってこのハンドル付きがありましたね。我々が言うランドナーよりはるかに数多く走ってるように思えます。単純に自転車で旅をすることが好きな人達が選ぶ自転車なのでしょうね。自転車本体への趣味性がないというか。便利で乗りやすい方向で選ぶ。
    そういえば鉄砲もそうですよ。単純にハンティングとミリタリーと標的射撃でライフルも違ってきますし、古いものばかりの人、最新のものの人。あるいは撃つことが大切な人。お部屋で磨いて眺めている人。とにかく銃のことはよくわからないけど撃つ、競技で勝つのが大事な人。千差万別ですね〜

  • #32

    Densuke (日曜日, 01 7月 2012 13:50)

    よく一緒に日帰りツーリングする友人が乗ってます、8の字バーが付いたやつに。上体を直立させて乗る場合はああいうハンドルが楽みたいですね。スポーツバイクの場合は上体を丸く曲げて長時間乗り続けるので上半身の筋力が大切ですが普通の人には辛いだろうと思います。で、アップライトな乗車姿勢をとると下からの突き上げをモロに食らう事になるのでサス付きとかジェルがたっぷり入った柔らかいサドルとか色々なものが必要になってくる、んだろうと思います。
    日本のランドナーは、特定の時代の特定の車両が結晶として純粋培養されて保存されている、そういう感じでしょうか、、これもまた素晴らしいことだと思います。本家フランスでは消滅しているけれど、場所を変えてそれが保存される、というのはよくある話ですね。
    ランドナーというのは特定の車種を指すのではなくて、街乗り用でない遠出用の自転車なら何でもランドナーですから、今のランドナーはMTBかもしれないし、トレッキングバイクかもしれないし、自転車というモノよりも行為を示す割合が多いんだと解釈してます。
    それぞれ各人の方法で楽しめれば良いと思いますね、なんでも。カメラもそうですよね、レンズやカメラを集めていても写真を撮らない人もいるようだし。

  • #33

    バカボン (月曜日, 02 7月 2012 07:40)

    茶会については、掲示板に書きましたが、DENSUKEさんのラインナップは、僕とそっくりですね。
    どういう順番で揃っていったかによっても、違ってくるかもしれませんが。

    競技(試合)に出ないという意味、それをアマチュアと見ればランドナーは、趣味ですね。
    でも、ランドナーだと重くて辛いからロードで軽く走りたい、多少、乗り心地とか荷物を持てなくても我慢するとなれば、ランドナーがサイクリストとして一人前とも言えますね。
    だから、選手が本格的なカーボン車、ビギナーがカーボン車を買って、もう少し手軽ならクロスバイク。
    どちらにも属さないのがランドナー。
    無理に格付けしている気もしますが、サイクリング車として考えるなら、ランドナーが最も良いと思います。(タイヤの太さは、車種名を妨げないという事で考えて下さい。)

    でも、MTB風にしないとキャンピング車じゃない!!みたいのは、重くて辛そうですね。
    そういうのがヨーロッパのアルプスとかアメリカ大陸横断のポスターという感じで好感が得られるのかもしれませんし、僕が古いのかもしれませんが、単純に車重も重くて、タイヤが太すぎて乗っても重く、ハンドリングも・・・
    何か、世界一周仕様に近くて、キャンプ仕様とは違う気もします。

  • #34

    バカボン補足 (月曜日, 02 7月 2012 07:49)

    ですから、これは、ランドナーですか、スポルティフ、嫌、グランツーリズムか・・・と、言うから、僕は「サイクリング車」と、言う様にしています。
    まあ、イタリアン・ロードを「サイクリング車」と、使用目的からへそ曲がりの受け答えする事もしませんし、半ばいじけて「散歩用」と言うきも有りませんが。
    ランドナー、イコール、万能車とも違うのですが、自家用車という事ですね。

    650Bの太いタイヤで、同じキャリア構成で、それだけ何台も持っている方もいます。
    本人は、使い勝手が違う!!と思っているかもしれませんが、そういう方とは、僕やDENSUKEさんは、違うのか、実は、車種が違うと見えて、逆に使い勝手は一緒なんです!!と思っているのか。
    見た目では、何とも言えないのが、面白い所でも有りますね。



  • #35

    Densuke (月曜日, 02 7月 2012 20:00)

    バカボンさんのお話を読んでいると自転車という単純に見えるものの複雑さ・微妙さが大変良く判ってひたすら成る程成る程と感心するばかりです。
    僕はプジョーとモトベカンの一般車から始めてますので比較の対称にもならないと思いますが、そういう日常的な使い方から旅と健康維持という2つの非日常的?な方向性が出てきたせいで自転車も段々特化してきたと思います。デローザは鉄の中でもカチッとしたソリッドで軽快な乗り心地だと思います。冬用にほぼ同ジオメトリーで同じパーツ(カンパ10速です)をつけたのを持っていますが乗り味は大きく異なります。冬用なので少々鈍重な方がいいかな、などと思っていますが。コルナゴやチネリにちゃんと乗った事がないので比較出来ませんが、僕の中ではロードバイク的な走り方をするならデローザという図式が出来上がってしまっています。
    あるときパリのサンジェに立ち寄って、買う気などなく単にお喋りしていただけなんですが、「多分ぴったりの車があるよ」と言ってオリビエが出してきたのが今乗っているものです。オリビエの友人の女性のために作った車だがその人は膝を悪くしてしまってもう乗らないということでした。僕自身の体型がこちらの女性の体型に近いのを知っていましたが、その時は本当に買う気はなく、奇麗な自転車だなぁと思っただけで試乗もしませんでした。が、その数ヶ月後、再びパリに出向いて試乗、そのシルクのようなスムーズさに感嘆、即買ってしまったという訳です。デローザとは相当異なる性格ですが、スムーズなだけではなく思った以上に速いし、上りも楽だし、ソフトな中に芯があるとでも言うのでしょうか、長距離も楽です。荷物を多く持たないツーリングには考え得る最高の自転車かな、と思いますが、エルスやSWに乗った事も無く、比較は出来ません。僕自身がオーダーしてもこれだけぴったりフィットする自転車にはならなかったのではと思う程しっくりしています。装備も当時の最新フレンチパーツ(ということは変速はザックスですが)で、日本のファンが見たら「何これ?」と思われるかもしれませんが、古いパーツがついていたら僕は多分買わなかっただろうと思います。
    今の課題は荷物の多いツーリング(4,5日とか)のための自転車を考える事でして、15キロくらいの荷物を積んだ状態でしっくり来る自転車を考えています。あとは日常車ですね。これが意外と難しいと言うか、自分の判断が甘いのか、安い中古の日常車が何台もゴロゴロしています。究極の日常車、イコール万能車みたいなことになると不可能な気もしますが、新旧取り合わせて(ウルトラトルクBBに6速のフリーとか、可能かどうか知りませんが)、この辺が自分でいじれる限界だということもありますが、色々考えるのは楽しいものです。
    同じタイヤ、同じキャリアなら使い道や使い勝手は一つでしょう、乗り味が違うというのはあると思いますが。「これだ!」というものに出くわしていない、ということかもしれません。全く同じ自転車を何台も作ってペイントの色だけ変えて気分で選ぶ、なんていうのもあるのかもしれません。

  • #36

    バカボン (火曜日, 03 7月 2012 07:50)

    現代については、判りませんが、サンジェールにもまだ残っているキャンピング車をベースに情報提供させて頂きます。

    15キロですから、フロントサイドにパニア台で長尺物を括るという程度でしょうか。
    小さなフロント・バッグに、鍵、財布、携帯電話、タオルを入れるのが良いと思います。
    バッグも、フランスですとソローニュの帆布になるかもしれませんが、コーデュラ・ナイロンとか登山用の生地で軽くして、濡れて困る物だけ防水の巾着袋に入れるのが、軽くて良いと思います。
    4サイドですと、均等に振り分けるのも面倒ですし、実際は、リアサイドやパニア・バッグには、洋服とか軽めの物を入れる様にしませんと、操縦性等に支障を来たします・・・と、教科書には、書いてあると思います。

    これが大袈裟なので、大型フロント・バッグにパニア・バッグ派もおります。
    同様にパニア台に長尺物を括りつけます。

    自転車ですが、サイドキャリアの支持パイプだけで硬くなるので、厳密には、これを付けた時に適度なしなりが出る程度にフレームを考えています。
    これは、サイド枠を付けないでフロントキャリアをフロントフォーク・エンドから固定するタイプ(取り外し可能で、フロントにパニアも付ける事を想定)した自転車でも、実際に取り外しで経験する感触です。

    その為、タイヤは、最低38B~42Bになります。
    僕の経験では、2サイドにして、リア・タイヤだけ35Bにするという事でも良いかと思いますが、それで、車体が傾いても良くないですから、一般的では有りません。
    ですから、リアは、セミオープン・サイド、フロントにアメクロでも良いと思います。
    700Cの細いタイヤでキャンピングも存在しますが、当時の未舗装路が多かった日本では一般的では有りませんので、そこは、現代風にアレンジして頂ければ幸いです。

    昔は、ロードだけでも数台有って、気分で換える事も有りましたが、ヒルクライム用とかクリテリウム用、練習用に決戦用と言っても、人間は、そんなに器用じゃないので、ちょっとずつ車種を変えた方が、面白い感じもしていますが、若い頃は、ロードで十分と思っていました。

    ロードがコロンバスでサンジェールがレイノルズだから・・・と結論付け出来ませんが、531の方が、振動という点でのハンドルに感じる跳ね返りは、小さいですね。
    どちらも、柔らかいのではなくて、弾力が有るという事です。芯の有る弾力という点では、コロンバスでしょうか。鉛筆だと、BとFですかね。スパゲッティのアルデンテ。
    これを嫌って、石渡(今のカイセイ)の方が好きという方もいますが、ホークだけは531が良いと思っています。
    勿論、色んな要素が有り、531も沢山の種類があるし、バテッドの取り方やフォークの曲がり、ラグの付け方、フレーム・サイズ・・・ですから、このタイヤの細さにしては、柔らかいという意味でして、乗ってどうか?という事じゃ有りません。
    と言って、ロードの車輪を履いても違いますから、厳然とフレームとか車種の違いはある訳です。
    それで、ある距離を越えても疲れないとか、それは弾力・・・と言いますが、硬さだけなら、数メートル走れば判りますし、だから疲れて走れなかった事もないけれど、昔のハイテンとかだと、やっぱり疲れるから、ある水準に達した物の中での話かもしれません。
    但し、メッキすると膜が増えるので、それで味が変わるから嫌だ!!という人もいます。

    残念ながら、エルスは、オーダー出来ませんから、ピッタリというのは、相当困難ですね。
    日本人は、サイズが合わなくて、聞くと、「乗り難いんだけどね!?」という方が多いです。
    SWは、作った方で、「良かった!!」という方は、回りには、一人もいませんね。
    気になる度に、SWで作りたいけれど・・・と、持ち出すと、みんな首を横に振るか、手でナイナイとやられます。高価なフレームです。トーエイの倍位か。

    僕は、上を見たらキリが無いのでしょうが、万能車なら、サンジェールでも十分です。
    Koyaさんが言われている通り、現代のフレームの中から、これだ!!というのを見つけると良いのだと思います。チタンやアルミも有る事ですし。
    ただ、スチールで㎜単位まで考えて見て下さい。上手に作れば、それだけでも乗り易いとは何か?を掴むきっかけになると思います。

  • #37

    Densuke (火曜日, 03 7月 2012 22:17)

    バカボンさん、
    大変参考になるご教示の数々、ありがとうございます!!
    今のところ古いプジョー(531)にリアキャリアを付けてパニアバッグで3から5日くらいのツーリングに使っているのですが、10キロ以上積むとフレームはヨレヨレです。上りでは前輪が浮きそうになることもあり、下りはヘッドパーツの性能が悪いせいもあるとは思いますが、余りスピードを出す気にはなりません(別に急がないので構わないのですが)。4サイドは確かに大袈裟すぎると思うので、前両サイドにするか前フロントバッグで後両サイドにするか、いろいろ悩むところですが、キャリアの剛性がフレーム剛性にプラスされるというのは余り考えていませんでした。そうするとキャリア付き、荷物付きの状態で適度な乗り心地と操縦性を得られるデザインを考えねばならず、無限にある組み合わせのなかから自分にとっての最適解を得るのはなかなか難しそうです。キャリア自体のデザインというのも重要ですね。
    SWってそんなに高いんですか!絶句。
    万能という意味では確かにサンジェは万能に近いと思います。デローザならば行く場所や走り方を考えますが、サンジェならどこにでも行ける、そう思います(勿論街乗りには使いませんが)。
    これからも色々とお尋ねする事があるかと思いますがどうぞ宜しく!

  • #38

    バカボン (水曜日, 04 7月 2012 05:40)

    既に、色々と体験済みでしたか。
    リアを重くすると、ハンドリングは軽くなりますね。
    サドルバッグ(1~2キロ)程度で、ロードの感じになりますね。

    ちなみに、サドルバッグ仕様の自転車の場合、サドルバッグの下肢の擦れを軽減する為に、フレームの作りを換えますし、身長が低ければ、専用キャリアを付けないといけません。
    無ければ、後ろブレーキとの干渉も考慮して、チェンステー反対側に付けるのですが、そうすると、今度は、カンチ・レバーが干渉するのでセンタープルにする・・・そうすると、ワイヤーの取り回しも考慮して・・・と、色々と出てくる。
    意識する必要が有るか?というのは、シートピラーを伸ばせるか?で、違ってきますね。

    同様な事が、4サイドにも言えますので、専用キャリアでも、踵の逃げが気になりますから、たまに当る位でも、気になると思えば、ちょっと敬遠しますね。

    パニア台でも、カンチならバッグの干渉から、耳を付けますね。
    エルスだと逆に付けて逃げる、その場合は、ミニサイクルみたいに、フレームまで上部を延ばして固定するのと、2種類でしょう。
    耳を付けずに、マッドガードの上にネジ2本で固定しているだけと言うパニア台も有りますが、これは、パニア・バッグは、軽い物しか容れない!!という事ですね。
    この場合は、ソローニュの中でも振り分けの小パニアで、サイドバッグ型の大パニアだと変わって来るわけですね。
    ですから、キャリアのデザインも、好みも強いですが、考え方によっても色々と有る訳ですね。

    あと、既製品のサイド枠ですと、溶接部がすぐ壊れる事が有り、僕のも何回かで壊れたし、別メーカーの友人のだと、2日で壊れました。
    鉄工所に行って、もっと強固に溶接して貰ってからは、お互いに平気でしたから、無暗にオーダーしなくても良いとも言えますが、前述した様に、こういう自転車こそ、お店のノウハウを最大限に生かし、お任せしつつ、「ナゼナゼ」を繰返し、理由を探って、自分のノウハウとしたい所ですね。

    剛性という面では、クロースド・シート・ステーにする訳ですが、フランスだと、カタログではしていませんね。
    ラグも、ナベックスとか小振りのラグだとフロント荷重の関係が有るので、ロング・ポイント・ラグにしたい所ですね。
    多分ヨレヨレと言うのは、共振も有るのだと思います。

    ブレーキは、太いタイヤでも干渉しないという事で、カンチ式が一般的ですが、マファックだとライドになります。
    最新のMTBだと、脚に干渉しない形になっていますが、その分アーチ角の関係で効きが悪いので、MTBとカンチ式を考えると、カンパとかのカンチが良いのかもしれません。
    雨の下りと、プラス荷重の慣性力から決めて下さい。
    それと、バッグ付きで押し歩きじゃキツイので、ギヤも1:1からのトリプルでしょうか。
    SPDで歩けるタイプにした時に、キャンプ場での使い勝手は、如何なんですかね?

    実際に使い出すと、2サイドじゃ足りなくて、ついフロントバッグを追加したくなりますが、ハンドルが重くて乗り難いですね。
    また、停車して立て掛けるのも、フロントが重いと木やガードレールにしないと、倒れ易く、そういう目に見えないダメージでキャリアの溶接とかに見えないクラックが入り・・・という事にもなるのかしら。
    サイドバッグの下の方に荷物が有るだけでも、使い勝手が悪いし。
    という事で、小フロントにするか、釣り用のベストを着るという事ですね。

    キャンピング車は、素人ですから、この程度しか思い付きません。
    複雑な要素が有りますので、多くの参考意見を聞いて、ビルダーと相談し、乗っても止めても、扱い易い自転車を作って頂ければと思います。
    出来れば、現行の自転車で何とか出来れば良いのですが、メイン・ディシュにするなら大枚を叩いて製作するのが良いと思いました。

    SWは、日本一高い!!と言われています。フレームとフロントキャリア、オリジナルステム?で、基本ベース70万円とも80万円とも。
    ですから、凝っていくと???

    僕も、盗まれる事を考えると、街乗りは、トーエイですね。
    そういうと、皆、「エッ、トーエイが最低クラスなの!?」と吃驚するのですが、ラインナップ的にそうなので、今更仕方が無いです。
    止めて置くと、移動されている事も多いので、サンジェールは、ちょっと怖いですね。
    トーエイは、実用サイクリングで使っているので、結構傷だらけですから。

  • #39

    Densuke (水曜日, 04 7月 2012 15:47)

    バカボンさん、
    オーダーに行きつくかどうか判りませんが、もう少し今ある自転車で試しながら仕様を詰めて行きたいと思います。が、こちらではキャリアを作ってくれる工房もほとんどなく、思った通りの事は出来ないかもしれませんが。
    荷物も出来るだけ減らすのが最善だと思いますが、これもなかなか難しいようで、全く使わないモノを持って何日も走るなんてこともよくあります。
    サンジェだとクロスド・シートステイは無いようですね。ドイツにはツーリング車(ワールドツアラーのようなもの)を作っている工房があり、クロスド・シートステイ仕様になっているようです。ツアー車は期間が長くなる程扱い易さが重要になるでしょうね。
    そんなことを色々と考えるだけで楽しいものです。
    自転車、使っていれば傷がつくのは仕方ないですね。逆に余りにピカピカだとちょっと、、という気もします。

  • #40

    バカボン (水曜日, 04 7月 2012 17:01)

    済みませんでした。てっきりオフランスのお住まいかと。
    ドイツもひろうござんす!!なのかもしれませんが、日本からに比べればサンジェールも近いかと。羨ましい。
    ご予算次第ですが、あれやこれや考えている時が、一番楽しいですね。注文したら、まな板の鯉ですから。

    長旅になればなる程、目に見えない疲労が溜まるので、しゃがんでバッグのベルトを外して、重いサイドバッグを外したり付けたりも、腰が痛い!!とかで、おっくうになりますよね。
    だから近代のベルクロは、ヘビー・デューティじゃ無いよ!!と言っても、登山みたいに何十回も出動しないと思いますし、針と糸さえ有ればという感じでした。

    紙コップ/皿/パンツが良いのかは、エコも有るので何とも言えませんが、スプーンなんかも、給食のスイカスプーンで間に合わせたり。

    僕なんかは、Wレバーをいじる指先が赤くなって痛くなったりして、サンプレックスのS.L.J.とか、サンツアー・シュパーブPROのラチエットとか、(昔ですとワンウェイクラッチですが)、格好よりも実質を取る。
    変速もおっくうになるから、有る程度常用ギヤを想定して作るとか。
    そういう自転車と、普段の一泊用で快走して楽しむのとは、違ったコンセプトが必要になるかもしれません。

    大昔は、シームレスのサドルのプラが割れる可能性が有るから、重くても革サドルだとか・・・今なら、カーボンだとトラブルがあっても、針金と割り箸で補強して帰って来れないとなるのか。
    そういう事を何処まで気にするのか?実質的な事が判っていませんので、つい、作りだけに走ったコメントに偏ってしまい、恐縮だと思っています。

    荷物は、数名になれば、工具はAさん、飯ごうとか十徳ナイフ類はBさん、カメラとテントはCさん・・・と、分散出来るので良いのですが、ソロだと大変ですね。

    当方は、宿を決めて身軽にファスト・ランしながら峠を攻めるとか、林道を挟む感じになっています。
    財布と工具と雨具と鍵だけですから、フロントバッグかサドルバッグだけで走っています。
    どんなに走っても、2日で200キロ程度ですから、宴会での飲み過ぎが堪えます。
    それじゃ駄目ジャンなのですが・・・

    年寄りだと、雨の日は、行かないから、この10年雨具を持った事も無い・・・と、豪語しております。
    僕も、段々、そういう傾向になりそうです。

  • #41

    バカボン追記 (水曜日, 04 7月 2012 17:24)

    最近作る人だと、手元シフトでも、カーボンだけですよね。
    転ぶと粉々になって駄目になるから、数年前の軽合金のカンパのケンタウルスですか?そういうのを選ぶとか。
    だから、手元シフトが良いとも限らない・・・と、言っていました。

    購入当初は、みんな調子が良いけれど、しばらくするとカリカリしたり。
    そういう事で、Wレバーの旧式変速機の方が良いという事もある訳で。

    昔は、バーストしても、実用車で使っている650Aなら手に入ると言う事で、エルスやサンジェールのフランス式を追い掛けると650Bになるけれど、僕は、日本なので650Aで通しています。
    今は、グランボアで折りたたみのタイヤが有るので平気ですね。

    あと、700だと、パンクした時、ビートが硬くて外れないですが、650だと手でも外れる位ですから、工具は、持って行きますが、そういう事も有る。(勿論、使い込んだのだと外れ易くなりますから、ゼロサムで、頑なに700Cじゃ駄目だと言うんじゃなく。)
    それを言うと、36Hのスポークなら、1本飛んでも、ニップル回しで調整して帰って来るとか。
    大概は、スポーク予備とチェンの駒、シフトとブレーキワイヤー、豆球を持って行きます。
    まあ、普段から整備していれば、一泊程度で必要になった事は、有りませんが。

    と言う様に、爺世代ですので、つい、若者の旅自転車の考え方とは、ズレが有るのも事実です。
    ここをネグって読んで頂ければ幸いです。

  • #42

    Densuke (木曜日, 05 7月 2012 11:49)

    バカボンさん、
    そうです、ドイツです。パリまでは近いような遠いような、というところでしょうか。長年走っている方のノウハウは大変に参考になります。ツーリング車プロジェクト、急ぎませんので試しながら進めて行こうと思います。確かに考えているうちが楽しいですね。

    カーボンのレバーは避けたいと思います。アルミ製のケンタウルかヴェローチェでしょうか。実際ヴェローチェが付いた自転車を凄い勢いで倒してしまった事がありますが、エルゴレバーは傷がついただけで壊れませんでした。

    どういった道を走るかでタイヤの選択が変わってきますね。ここですと舗装路65%、ダート35%(そのうちパヴェ10%、締まった路面のダート15%砂地5%、木の根が張っているような路面5%)くらいでしょうか。その時々でタイヤ(又は車輪)を交換する事も考えられますが、色々と影響が出るので大体は決めておく必要がありますね。

  • #43

    バカボン (木曜日, 05 7月 2012 12:45)

    タイヤは、ガードクリアランスの問題も有りますが、凡そリム径(幅)×1.4倍からになりますね。
    ですから、35Cなら38Cまでとかになりますね。オーバー・サイズは、ビートに引っ掛かるのでまだ良いですが、アンダー・サイズは、万一外れる方向に行くと、チューブのバーストが気になります。
    まあ、横チンになると怖いですが、ブレーキ・シューでキュンキュンとなりますね。
    それで戻ると、タイヤがチューブを噛んでしまったら、段差とかで天の川パンクになった時、パッチじゃ歯が立たない・・・
    とまあ、リム選択も慎重さが必要です。
    荷物量によりますが、フロントサイドなら、38B以上が、クッション性から考えても良いと思います。

    生意気と駄弁も含みましたが、キャンピングは、特殊車両と思っております。
    それにしても、今からキャンピング車とは、凄いパワーですね。

    ドイツの仲間とも、日本の考え方を披露し、思想の違いを実感しつつ、ビールとソーセージでワイワイしながら、現代版ドイツ車を作製したら大変面白いと思いました。
    こういうのは、茶道じゃなくて、ビール道ですかしら。

    長い事、お付き合い有難う御座いました。

  • #44

    Densuke (木曜日, 05 7月 2012 20:47)

    キャンピングというよりはキャンピングも可能なツアー車と考えています。
    この辺り、ほとんど平地だから出来る事ですが。日本のような山岳サイクリングは全くの別世界です。
    ドイツのツーリング車というのは大体こんな感じになってしまうんですね。余り好みではないのですが、今的な合理性はある程度取り入れたいと思っています。
    http://www.noell-fahrradbau.de/
    ドイツでは既に五指に満たないフレームビルダーのひとつです。
    こちらこそ、色々有難うございました、ではまた。