Simplex TDF他...

こっちではeBayというオークションサイトが人気である。ここを時々(しょっちゅう?)利用する。ヴィンテージパーツはアメリカ、日本などのお陰でとても手が出なくなってきてはいるが、出品者がフランス国内のみでフランスの小切手での支払いのみという状況になると、それほど価格は上がらず落札できる。で、今回入手したのは写真のサンプレ一式。程度も悪い。でもこれで数千円なので分解したりして十分教材にでもできるかなと。なんだったら再メッキに出してもいいし...

チェーンリングはこのまま鍋敷きだな...

バックのディレーラーコレクション誌はサンジェのショップに転がっていたのを頂いた...というより救出した。その当時はサンジェも載っていたりしたニューサイクリングなので日本から送られてきたのだろう。今では全く興味がなく床に転がっているのを発見。「要らないから持って行っていいぞ!」ということで「魔物たち」とかを入手。やはりサンジェは魔法のゴミ箱かも...

そのディレーラーの本によるとサンプレのTDFシリーズの1940年代後半のものだろうということが判明。ロゴが可愛い。と言うことで教材を入手。あ、イデアルの80の程度が実用という感じのもこの値段で落ちたらな...ていうのが落札できたのでプジョーに。イデアルと考えるとこれまた盗まれるのは嫌だけど価格的にはダメージが少ないのでよしとする...

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コメント: 9
  • #1

    バカボン (金曜日, 13 4月 2012 13:31)

    知ったかぶりも、最高潮になっていまして、はしたないですが、まあ、そう言わずに、参考にして貰えると嬉しいです。
    実は、来日時に、見て頂いた通り、実際に使っているので、T.D.F.は、それなりに詳しい?かな。

    この本も、正しいのですが、誤解を招く感じなのです。
    1947年発売開始は良いのです。その年に、ジャン・ロビック(Jean Robic)が最初、最期は、1957年に、かの有名な、ジャック・アンクティルが、ツールで優勝したのが最期でした。

    その間に、補助テンションを付けたモデル51、支点を中心にずらした、モデル59が出まして、ずーっと、このモデルをベースに展開していく訳です。

    その間、例の543が、ライカMの様に、センセーショナルなデビューをすると言う事で、本だけだと、新製品が出たら、廃番というイメージになると思いますが、そこが違ってきます。

    僕が持っているのだけでしか言及出来ませんが、丸いプーリーだと、金属でバラ球、今時の普通のプーリーだと、プラスチックスでリテーナーと、コストダウン化しています。
    欧州の製品は、ズミクロンみたいに、こういう構図になるみたいですね。

    サンプレックスのギヤ板は、皆が手がけていて、僕が言うのも恥ずかしいですが、柱時計、掛け時計?のモチーフにすると、お洒落ですよ。

    余り、病気にならず、お店で、魔法の小箱が有るのですから、そこから、チョーダイが良いと思います。

    イデアル80は、イデアルの中でも、特に革が柔らかいので、自転車用のオイルを塗ったら、クニャクニャになって、一発で終わりですから、駄目ですよ。
    革に浸透しない、ヌメ革とかに使う、弱い奴で良いです。
    ニベアでも良いかも。

    乗らない時は、ストラップとかで、縛っておくと、開き防止になります。勿論、雨も厳禁ですが、多少は、仕方ないので、現行のブルックスのカバーでも準備しておくと良いでしょう。
    まあ、手縫いで作っても良いのですが。
    格好悪くても良ければ、コンビニ袋ですね。
    カバーするだけで、盗難防止にもなると思います、というか、僕がそうしています。

  • #2

    cycle-shooting (金曜日, 13 4月 2012 22:38)

    とんでもございませんバカボン先生。手持ちの書籍などを見てもNivexとかシクロをつけたモデルのあとはジュビリーになっちゃたりとこのあたりのタケノコってなかなか資料が見つかりません。何かいい本はないですかね?以前どこかでツール・ド・フランスの選手やステージの伝説とかではなく自転車を集めたような書籍などはないのでしょうか?
    もっとタケノコの話聞かせてください!

    そういえばブルックスのサドルについてくるレインカバーは今では無地になってしまってロゴもなくなってしまいました。寂しい限りです。

  • #3

    バカボン (土曜日, 14 4月 2012 05:12)

    変速機だけでしたら、The Dancing Chain, Frank Bertoというのが有ります。
    あとは、ダニエル・ルブールのイラスト集として、「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」というのが、ニューサイクリング誌こと、エヌ・シー企画から出ていますが、3.4集しか残っていなくて、CDROM版しか無いみたいです。
    最近、といっても、僕の自転車の最近は、数年前とか10年前というレンジなのですが、有名な処では、THE GOLDEN AGE HANDBUILD BICYCLESというのが、日本語版でポケットサイズも出ました。
    洋書だと、でかいです。

    車と違って、あんまり良い本が無いですね。
    №10 フェラーリ №11 ルノー なんていう本的な自転車本が有ると良いのですが。

    まあ、困った時は、言ってくれれば、調べますよ。

  • #4

    cycle-shooting (土曜日, 14 4月 2012 09:28)

    The Dancing Chainは興味津々ですね。ルブールのイラストの本は各ディレーラーの解説もちゃんと入ってるのでしょうか?ただイラストだけだとちょっと情報不足。
    黄金時代の~のポケットサイズが別に出たんですか?まだ日本語版持ってないのでポケットサイズならぜひ欲しいところです。アマゾン見ても見つからないんですが。文庫本くらいのサイズですか?
    質問ばかりですみません。

  • #5

    cycle-shooting (土曜日, 14 4月 2012 09:31)

    そうそう、この黄金時代の本に出てくるのもにベックス以前とジュビリー以降で筍が抜けてるんですよね。

  • #6

    バカボン (土曜日, 14 4月 2012 20:12)

    そもそも、ツーリズムの世界は、シクロ・ランドナー、サンジェールだと、何故か(まあ、諸説は、色々有りますが、割愛します)ニベックス。

    ロード(フランスでは、クールスですが)は、サンプレなら、ツール・ド・フランスか、同時代なら、ユーレーの同名の物ですから、ランドナー関係には、搭載せず、ロード・モデルに付けるので、掲載されていないという事でしょう。
    でも、マスプロ車には、ガード付きにも沢山付いているので、そーじゃないでしょう!!と、反論する方もいるでしょうが、本の世界では、そー見えますので、あえて言うだけです。

    軽快車になると、ルート・レジェとか・・・という、イメージになりますが、歴史的に正しいかは、僕がヒストリカでは無いので、嘘かもしれません。

    ちなみに、ユーレーは、ルイゾン・ボベが使用していて、スペシャル・ボベが有りました。アンクティルがサンプレ派ですね。

    ルブールは、線画なのと、カタログに使用されているので、分解図までですが、色々な工作とか、オールマイティに載っています。
    解説の有る単行本は、一般的に世の中に無いですから、雑誌のインプレッションの抜粋とかになりますし、逆に、そういうのは、現代のメーカーの取説やリファレンス・マニュアルですから、知っている必要は有りますが、追い込むという意味では、自分で苦労して組付け技術を実地でやらないといけません。
    結局、メカニックというのは、自分で、いじくって身に付けるものですから、マニュアルは、それ以上それ以下という事になります。

    カメラと一緒と、思ってくれれば、判り易いかと。
    マニュアルを読んでも、写真が上手くなる訳では有りません。
    一眼レフのクイックリターンミラーのタイムラグを意識してシャッターを切る感覚が身に付くものでも無いでしょう。
    その位、当時の部品は、組付けによって、活かしも殺しも出来る部品なのです。

    ゴールデンの本のサイズは、僕も英書しか持っていないので、検索するしかないのですが、167P 26cm 2,730円と有りました。
    『ハンドメイド自転車の黄金時代 華麗なるフランスの旅行自転車たち』で検索して下さい。
    まあ、英語で読めるのなら、映画のテロップの訳と一緒で、原文とニュアンスが変わるので、要らないかも知れませんが、パッと読むには、楽かもしれません。
    意地悪な事を言うと、僕ならそー訳さないかな?と、言う処も有るし、上手く訳したな・・・も有るという事です。
    どちらにしても、自転車の解釈ですから、誰が文書を書いてもウーンと思う所は、有ります。
    本当の事は、コレクターではなく、本来のオーナーしか表現出来ないと思います。
    済みません、くだらない事に、こだわってしまいました。

  • #7

    再メッキ (土曜日, 14 4月 2012 20:40)

    バカボン的には、これは、生地を荒らすので、止めた方が良いでしょう。
    それに、綺麗にやすりしてからじゃないと、仕上がりも駄目ですし、メッキの専門的な事は、省きますが、刻印も薄くなります。

    そもそも、古い部品がキラキラしているのも、却って可笑しいですし、味が無くなります。
    木製の味が出て来たチェアーをペンキで塗装しますか?
    修復やレストアというのは、考えて行わないといけません。

    申し訳ないですが、マニア連中が、バフ仕上げに憬れて、何から何まで再メッキにして、「俺の自転車は、新品以上に綺麗だろう!!」と、ご満悦になり、よせばいーのに、取り巻き連中が「綺麗ですね、いーですね!!」と、胡麻擦り・・・そーいうブログが、殆どですが・・・
    もう、これ以上は、言論の自由を剥奪する事になるので、よーいーません。
    主義が違うだけですから、お好きにどーぞ!!という事ですね。
    でも、ライカのあと塗りと言えば、ニュアンスは、判って頂けると思います。

  • #8

    cycle-shooting (日曜日, 15 4月 2012 22:20)

    そうか、ロードとシクロツーリストって違うんですよね。ただサンジェの連中と走ると平均速度が30km/hを超えてるので下手なアマチュアロードの連中より早いんですよね。日本の雑誌などで見るようなのんびりマイペースなんて世界ではないのでついつい一緒くたに考えちゃって...原点は違うんですよね(^^;
    たしかに、ロードの歴史ではタケノコ活躍してますものね。

    今回手に入れたおんぼろをばらして手を入れてちゃんと動くようにしたらとりあえずつけてみようかな。それで勉強すればいいのですよね。迷ったらまた相談させてください。

    結構再メッキとかってオリジナルを失うなどと思っていたのですが、サンジェで先日上がってきたメッキの中でヴィンテージパーツもありました。結構それが悪い雰囲気でなかったのですよ。やりようによってはありかなと....

    ちなみに私はアンチライカなので(Koya様すみませんm(_ _)m)ライカに例えられてもぴんと来ません(^^;もちろん言われていることはよくわかります。自転車をやる前はさんざんヴィンテージバイク(オートバイ)やってましたので...

    さて、あす543受け取りに行く予定です!

  • #9

    cycle-shooting (日曜日, 15 4月 2012 22:42)

    訂正!イデアル90でした。ルブールサイン入り!