体調がすっきりしない一日。
ちょっと前の話ですが、実はジュビリーのダイレクトマウントのフロントディレーラーを確保しました。それも未使用!つけるのを躊躇してしまうようなコンディションです。あとはこれをつけてきちんと作動してくれるかですな。今付いているチャレンジャーでさんざん加工したり、その経験も積んだので何とか行けるでしょう。
ようやく前後ジュビリーが完成する予定...で、リアですが入手したジュビリー用というボルトがまたつかない... こんなにジュビリーに悩まされるとは!せっかくつけたSACHSジュビリーを研究のため(そんな大げさじゃないけど)もう一度外してよく違いを研究してみよう...
コメントをお書きください
Densuke (日曜日, 22 1月 2012 01:26)
フレンチパーツの奥深さには驚かされます。めげずに頑張って下さい。
大体フレームが直付け工作されている場合は特定のパーツを付ける事を想定しているので、それ以外のパーツとの相性は悪くなります。それにしてジュビリー、手強いですね。
@べんり (日曜日, 22 1月 2012 03:05)
市販の直付けバンドでは、使えませんかね?
それなら、フレンチサイズでないシートチューブにも使えますね
Koya (日曜日, 22 1月 2012 08:58)
お~、直付けようやく入手できたようで何よりですね。これで前後ジュビリーになる目星が付きましたね。これは例のコレクターの方から?
バカボン (日曜日, 22 1月 2012 09:39)
ジュビリーFDですが、この様に、スライド可能な物と、固定タイプの2種類があって、これに、互換性がなかったと記憶しています。
日本国内でしたら、BSAのバンドですから、そのまま取付可能です。
確か、刻印で見分け方もあった様な・・・
サンプレックスS.L.J.だったかな?35年前なので、忘れました。
こんな感じですが、補足説明や訂正して頂けると、幸いです。
ちなみに、直付けも、バンドも、経験有り、家に転がっています。
★べんり さま
使えますね・・・が、使いたいね!!では、有りませんから、意見として、読んで頂ければと思いますが・・・
直付け式は、稀少?で高価ですし、それ程、性能が高いメカでも無いので、バンドで使う程では無いと思います。
それと、気にするか?の程度問題ですが、フロントキャリアをバンドで付けるのと、一緒と考えると、何やってんの?という気もします。
勿論、ご本人が良ければ、いーんじゃないという事ですが。
「スーツにスニーカーで出勤して、何が悪い!!」と言われたら・・・良い喩えではないですが。
バンド式だと、変速ミスで、折ってしまう事もあり、ビルダーが直付けにしてくれる事も多い・・・といったご懸念かもしれませんが。
ですが、必ずしも折れてしまう・・・という事では、有りません。
最初から、恐れて、高価な直付けモデルを探して、サードパーティのアタプターを介して付ける必要は無く、新規フレーム製作時に、ビルダーと相談すれば良いと思います。
この考え方が、一般的だと思っています。
おかしいと思いましたら、反論頂きたく、存じます。
★リアメカのボルトが付かない!!
太くて入らないという事ですか?
であれば、何処が当たりますか?頭ですか、ネジを指す穴ですか?
詳細が判れば、自宅ので、調べてみます。
cycle-shooting (日曜日, 22 1月 2012 10:04)
Densukeさま
そうなんですよ。中古で購入してるため全オーナーがあれこれ考えてこのパーツで行く!と決めて直付などでフレームを製作してるので一番いいのはいじくらないことなんですよね...どうしてもこのパーツで!というのであればそれが付いている中古を探すか新規で自分でオーダーすればいい!といってもなかなか...
@べんりさま
私の紫サンジェは1959年製。2003年(たしか?)に改修されてこの時のディレーラー、3速用のカンパが着くように台座が付けられています。そこにわざわざ古いパーツを付けようとするからいけないのです...サンジェの当時のフレームでジュビリーを直付けするフレームでも今回私が手に入れたモデルではなくバンド式の前半分を撤去して後半分をパイプに回りこませて左右の台座に固定するというモノがほとんどです。
いずれ写真でお見せできるようにします。
Koyaさま
そうです。コレクターの彼から手に入れました。ちょっと高かったですがこれを機にこのコレクターと仲良くなって色々吸収できればと勉強代ですな。
バカボン先生
私にはジュビリー現役時の経験がなく先生からの解説は非常に勉強になります。
近日中にリアのジュビリーを紫サンジェから外し違いを見ていただこうと思います。
よろしくお願いいたします。
バカボン (日曜日, 22 1月 2012 10:37)
ちなみに、僕のは、この写真のFDが、勝手に付いて来ました。
と、言う事は、現地で走っているのも含めて、貴重かは、別として、異端児という事ですね。
たまたま、カンパニョーロが作ったので、真似てユーレー社(もうザックス社?)が作り、「コイツでいーか?」と、直付け台座を溶接しちゃったのですかね。
Densuke さま どーなんでしょう?
ウンコ避け・マッドガードはじめて論も含めて、興味深い事が、また、1つ生まれました。
cycle-shooting (日曜日, 22 1月 2012 10:44)
バカボン先生
直付けジュビリーは当時でも数が少なかったようです。サンジェでも無いわけではありません。でもそのほとんどがバンド付きを直付けにしているようです。
ちなみに、私が今苦労しているのをサンジェの連中は「ばかだな〜シマノかカンパにしておけばいいのに」と白い目で見守られております...
Koya (日曜日, 22 1月 2012 10:48)
僕はジュビリーFDの直付けは80年代後半頃に使ってました。最初はランドナーに付けてましたが、デローザにも付けてみたりして遊んでましたね~。
cycle-shooting (日曜日, 22 1月 2012 10:51)
そう聞くと結構あったようにも思えるわけですな。あるいはごく限られたマニアの方(Koyaさまのような(^^;)では常識だったのかも?その当時は新品で購入ですか?
Koya (日曜日, 22 1月 2012 10:57)
新品です。当時はケルビムのスーパーツーリングに付けていましたが、購入するときは、バンドと直付けと普通に選択して買えましたよ。写真のと全く同じ物です。
cycle-shooting (日曜日, 22 1月 2012 11:00)
写真の物は先日手に入れたバンド付きのものと比べると仕上げが違うんですよね。バンドのものはメッキですがこの写真の物はクロームではない。ザックスになってからのでしょうか?もしかすると輸出のほうが多くてフランス国内では逆に入手しにくいということだったんでしょうかね?
Koya (日曜日, 22 1月 2012 11:08)
ザックスではないです。仕上げについてはバンド式の物と比べた事が無いので、正確に違いは分かりませんが、年代によって違うかもしれませんね。今回の件で直付けジュビリーが極めて少ない事が解りましたが、当時はその点には留意していませんでしたね。デローザに付けて暫く使っていたら羽が折れたので、買い直してましたよ。結局2個体買ったわけです。
cycle-shooting (日曜日, 22 1月 2012 11:10)
それは今何処に?
Koya (日曜日, 22 1月 2012 11:16)
スーパーツーリングは90年代位に友人に譲りましたので、残念ながら手元にはありません。思い出しましたが、ジュビリー使用後の2年後あたりにザックスに吸収されたとアナウンスがありましたので、ユーレー時代の物で間違いないと思います。こうなるなら取っておけばよかったな~。
Koya (日曜日, 22 1月 2012 11:30)
補足しますと、最初スーパーツーリング→デローザ→スーパーツーリングに戻したという課程を経て譲りました。元々デローザはスーパーレコード組でしたが、ちょっと横道にそれてみたのです(笑)。
今考えると、80年代中葉頃からイタリアンレーサーも直付けに移行していた時期で、カンパもその頃からバンド・直付け両者を出し始めた様に思います。その事に連動していたのでは?とも思いますが、いかがでしょうか?
cycle-shooting (日曜日, 22 1月 2012 11:51)
1984年にはザックスになってますね。その頃のジュビリーはHuretロゴでmade in Franceのようですな。どちらにしても当時の生の時代を体験されていることが素晴らしいです!
私はサンジェではエルネスト亡き後、各フランスのパーツメーカーの亡き後亡霊を追うようにやってるわけですから...
Koya (日曜日, 22 1月 2012 11:57)
1984年ですか。そうすると使っていたのは82年だな。その辺りに記憶に若干の誤差があります。その後、ロード中心になりましたので、フランスパーツからカンパに移行してしまいましたが、今また少し戻って来ました(笑)。モールトンにジュビリー付けようかなと持っていたら、FD直付けがない現状に愕然!
バカボン (日曜日, 22 1月 2012 12:19)
ジュビリーのシールの前の羽部分が穴開きだった時は、メッキでしたね。
初期型と言うらしいですが。
年寄りなら、リアルタイムですから、先生でも何でもないです。
細かく、ネジがメッキから黒になって・・・とか、コレクターオタクの部分に興味も有りませんから、お詳しい方は、沢山おられると思います。
むしろ、直付けになった頃は、仕事が忙しくて、自転車屋めぐりもしなくなり、雑誌を立ち読みする暇と、取り立てて欲しい情報も無いので、知らない事が、多々有ります。
へぇー、直付けとはネェーといった感じでした。
カンパニョーロの直付けも試作が何種類かあって、80or81年のミラノサロンのブースに出たと思います。
僕は、何となく変速機は、セットになってしまいがちですから、フロントをユーレーにしたい・・・というのも、極自然な、センスかと思います。
イタリアン・レーサーも、これに習っているかは、判りませんが、調整という意味では、一台だけを詰めていけば宜しいので、プロみたいに、何十台も効率良くは、考えなくても良いのだから、バンドで、前後・左右の微調整をして、最高の変速状態にすると良いと思います。
ずれるから・・・と言う人も居ますが、ナンセンスでーす。
しいて言うと、羽のアールは、52Tを基準にしているので、リングが48Tとかだと、下端に行くほど、隙間が広がります。
これを嫌って、直付けで、合わせ込む(斜めに付ける)のが、綺麗だし、性能が最高だ・・・という事だと、考えます。
うるさいマニア連中では、フランスのランドネ型については、直付けじゃないと・・・となるみたいですが、格好だけ(バンドでフレームの塗装が剥がれるのを嫌って)で、こういう実践的な発想で組むという処まで、知識が無い・・・もしくは、エルスとかがしていたから・・・という人達もいらっしゃいます。
其処までしているのは、マニア中のマニアと言えるのかもしれません。
スライド可能な、この手の直付けで、それをやったら、リングの大きさが変わったら駄目ですから、誤解し無い様に。
生兵法は、お怪我の元です。
こういう事を書くと、うるさいマニア達に怒られるのだろうな。
知っておれば良し、知らなければ、情報提供という事にして、逆鱗に触れるとしたら、国語力不足ですから、誹謗中傷するつもりは有りません。
さらっと、茶飲み話程度と、寛大なお沙汰を、お願い致します。
KO (日曜日, 22 1月 2012 12:27)
バカボン様、いや~、実に勉強になります。先達の投稿、実に為になりますよ。カンパの直付けは80or81年でしたか!実はその辺がどうしても解らなくて・・・。4つ穴時代には直付け有りませんでしたし、3つ穴のどの時期に直付けが登場したのか気になっていました。
ジュビリーは姿の美しさからついついデローザに付けてしまいましたが、変速性能(特に耐久性でしょうか)を詰められなくて、結局カンパに戻したとく過程がありました。
バカボン (日曜日, 22 1月 2012 12:30)
訂正です。
52T → おおよそ、大概52T
追記です。
44Tとか46Tだと、ジュビリーとか、長い羽の場合、角度が良くても、チェンステーのゴム帯とかに触れる可能性も有ります。
使用条件を考慮して、上手に取り込んで下さい。
まあ、フレーム・ビルダーが馬鹿なだけで、オーナーが気にする事じゃないのですが。
バカボン (日曜日, 22 1月 2012 12:40)
koya さま
そう言って頂けると、本懐でございまする。
経験だけは、極東の鼻垂れ小僧から始まり、今や失禁じじいですから、本場フランスの、貴重なお話やご体験を、拝聴出来るだけで、有り難い事です。
生の自転車生活から現在の700C事情とか、本場自転車ファッション等を教えて頂ければ、これ幸いです。
cycle-shooting (日曜日, 22 1月 2012 12:49)
お二人の体験から来るお話は非常に興味深く勉強になります。
自分の脚力、好みや走るスタイルが確立されてパーツやら何やらすべてこれだ!というのが決められるようになって自分のための一台をしっかりそれ仕様でオーダーできるのは夢ですが、あれこれ八方美人な所があるので一生できないのだろうなと...
また悪いことに出会ったコレクターからは色々と話しを聞けばまたそれにふむふむと興味津々でやめておけばいいのに足を突っ込みそうな自分がいるわけです...さいわいマンションに住んでいることもあり限られたスペースから自転車が増殖するスピードは家族の目からも鈍いです。そのぶん今の紫サンジェを中心にあれこれ悩みながら苦しみ、楽しんで行こうと思います。
Koya (日曜日, 22 1月 2012 12:59)
私は八方美人で良いと思いますが。あまり固定観点持たずに楽しむのがいいのではと思います。日本では特に固定観念からいわゆる「お約束」に拘りすぎる感じがしていますので・・・。もっと自由で良いかと・・・。
Densuke (日曜日, 22 1月 2012 15:34)
僕は走っている最中のメカトラブルが嫌いなのでどうしても新しい(といっても時代的に幅がありますが)パーツに走りがちです。ロードバイクは総てエルゴパワー2x10速で揃えてしまってあるし、古めのフレンチバイクでも変速は70、80年代のカンパを使いがちです。今手に入るパーツはクラシックから最新まで大変幅が広いですから自分で旨く選択していくのも楽しみだろうと思います。バンド止めから直付けへの移行はエアロとかの影響もあったのかもしれませんが、ロウ付け技術の進歩やパイプの特性が進化したりしたことも手伝っているのではないかと思います。エルスやサンジェが直付けに拘ったのは、長距離ツーリングでバンド止めだとネジの脱落とかトラブルが起きるのを回避するためかな?などと想像していますが、判らない事だらけですので長年の経験者の方々に色々とお話を伺えるのは大変参考になります。70年代後半からのフランスパーツメーカーはイタリアや日本のパーツを見て対応に慌てるというような感じになっていたのだろうと思います。ザックスは日本ではクソミソに言われているようですが、ジュビリーとかはともかく、80年代後半に出てきたNew SuccessとかQuarzといった変速機は悪くないと思っています。ユーレと言う名は消えますが一応最後までmade in Franceだったようですし。
cycle-shooting (日曜日, 22 1月 2012 19:27)
Koyaさま
あれもこれもすてきだと思ってしまうのはいろいろな出会いがあって楽しいとは思いますが、時々それ一台、その銘柄のどの型(自転車に限らず)と愛情を注いでいる人を見るとそういう出会いが無かったのかと思いやや寂しくなることもありますよ。日本の悪いところはなにか、型にはめるところですよね。それを引っ張っていくような人たちが「個々にこれがついてないとOOOとは言えないよ!」とかオリジナルじゃないとダメだとか...除け者にしてしまう風潮がありますよね。そういう意味では自由があっていいと思いますよ。もちろん。
Densukeさま
そうなんですよ。SACHSの後半のディレーラーとか評価低いと言うかないように見えますがなかなか気になるものもあっていつか使ってみたいと想いますよ!これからもご指導のほどよろしくお願いします。
バカボン (月曜日, 23 1月 2012 06:54)
日本の製品群なら、サンツアーやシマノの変速機は、フランスよりリードしていたと思う。ザックスの新型とかも、横型ですから、日本人なので、旧国産でも良いのが有ると、自慢したい所です。
実は、藤田の革サドルも良い物です。ブルックス、イデアルと言うが、他に何が有る?旧ならパール(ペルル)かバリアットか。そう考えると、良い製品です。
マファックも、最終期のブレーキレバーは、カンパみたいだし、裏側もプレスの折り曲げしていて、丁寧な仕上げです。
皆レバーだけは、カンパが良いと言っていたのに、マファックとか吉貝が作ると買わない使わない。
そういう事だから、不自由だと言われるんじゃないの。
ただ、プラだからね。
マファックも2000のフルパットになると、本体プラです。
それでレーサーは、大きいと言うが、レディース用も、最後にはあった。
ボディも金属です。
だから、旧型だから、新型だからという事は無い。
僕は、手元変速、ブレーキレバーが太くなるので、ペケ。
あれだけカンパは握り易いと言っていたのに。
そういう意味の旧型です。
10速だと、どこかでチェンがカチャカチャ言う。ナローチェンは、伝達効率が落ちる。
そういう意味の旧型、6段までです。
幅広い知識の中から、使っていく。駄目なら部品なんて交換すれば良い。
でも、オーダー時に決まっていないと、性能が出ない。
リアエンドの長さも、フリーの大きさと変速機から決まる。
チェンステーの長さも、変速機から見ると、其処で決まる。
ショートリーチなら、それに合った変速機が望ましい。
本当は、パーツが稀少かじゃなく、目に見えない知恵が働いている。
雑誌写真や眺めていて、綺麗ですね、珍しい部品ですね、それも大切だが、乗った本人しか、道具として乗り易い事は、判らない。
団体で走っていて、コーナーで置いていかれる、変速がもたついて、足を使うでは、やっぱり、満足しないと思う。
別に、競技とか、競争意識という事でも無いと思います。
オリバーに床の間と呼ばれるのは、残念です。
綺麗、珍しい?と、性能、道具を両立している愛好家、そういうサンジェールオーナーも、日本には、少なからずおりますと伝えて下さい。
Densuke (月曜日, 23 1月 2012 13:36)
バカボンさん、
色々と貴重なお話を横から聞かせていただいてます。
私の場合ロードで長距離を走る事はないので、トレーニングとしてある程度の速度で走る事に専念するという意味からスムーズに機能するものを選んであります。足がないので嫌な場面で余計な力と神経を使わされるのは困るのです(余裕の無い走りをしているわけです)。エルゴパワーは確かに見た目がボテっとしますがブラケットは大変良い形状だと思います。ツーリングの場合は走り方が全く違うので、ツアー車は皆5速、6速です。用途と要求事項が異なると仕様も大分違ってきますね。新旧だけによる判断は余り意味がないかもしれません。
こちらでも以前の日本製パーツは人気があります。サンツアー・シュパーブの最終型などは中古でも高くて手が出ません。同時代のカンパよりも優秀と言われています。シマノでも74系や600など現在人気があるようです。
完成された様式にはそれなりの意味があり、それを読み取った上で、自分なりの好みを作り上げていくようになると更に面白くなるのではないかと思います。
バカボン (月曜日, 23 1月 2012 18:50)
面白い所ですね。
オーナーの紫サンジェールは、年代物ですから、当時の部品で性能が出る様に作られている。
これが、レストアとなると、勝手に色を塗り替えたり、部品を付け替えたりすると、オリジナルを損なうし、性能も劣化するのです。
そこを考えて、可能な所は、最近のものに、リファインすれば、それで生き返るという事も言える訳ですが、文化遺産と考えるとまずいのです。
サンジェールも含め、フレームを作っているんじゃないんだ!!俺達は、自転車を作っている!!という事につながると思います。
だから、今、フレームをこしらえるとなると、話が変わってきます。
その時に、様式美に固執するか、現代のモダンな部品を取り入れるかという事であって、床の間というのは、なんでオートマチック拳銃が有るのに、火縄銃を選ぶの?という事です。リボルバーなら、利点もあるはずです。だから、旧式が悪いとも言えません。(ちょっと、知識が薄いので、間違った喩えかもしれませんが)
でも、コンクール・デュラルマンの頃になると、フランスの自転車の工作は、今と殆ど変わらないのです。
シクロとか、ニベックスという変速機だけで、それだって、普通に動きますから、言う程の違いは有りません。
でも、日本の人達は、まだマファックとか無かった頃の、エルネストも、性能が出なくて使わないサンジェール・ブレーキとかで作ってくれ!!それに似合うのは、ニベックスだ!!となるから、床の間とオリバーに言われるのです。
エルゴも、持ち難いほどではないと思いますが、何処まで融通性が有るのか判りませんが、インデックスは、基本的にコンポーネントになる。
しかも、チェンステーは、例えば、410㎜以下にしないと、変速の保障をしませんよ!!と言うから、じゃあ、昔ので!!となる。
それで、今の変速機だと、ちょっとしたたわみでも誤変速を誘発するから、バックを硬くすると。クランクもぶれなくするには、硬くなる・・・それは、膝に来るから困るとなる。Qファクターも広い。
10段で、ギヤテーブルが広く、手元でスパスパ変速出来るというメリットも有るし、クランクが170㎜からしかない、とか、フロントのギヤ歯の組み合わせが決まっているというデメリットもある。
そういう事を押さえた上で、別に、いーじゃん、それよりも、走っていて楽ですから・・・なら、それを選択すれば良いという事です。
オートマとマニュアルの車と同様、解は、1つでは無いと思います。
電動変速機もしかりです。
ですから、ツーリズムは、格好でクラッシックでも良い、クールスは、最新式で・・・と言う事でも無いのです。
勿論、ツールドフランスでとなると、話は別です。
膝が壊れようが、負けたら意味無いですから。
逆に、サイクリングで、たまたま、何とか変速するという確実性・信頼性を考えたら、旧式のノンインデックスになった・・・という事もある訳です。
昨年、シュレックが、変速ミスでチェンを外して、2位になりましたが、あーいうのは、昔なら草レースのレベルです。
1つ言えるのは、折角2012年まで生きているのだから、其処から選択する可能性が出来たという事です。
cycle-shooting (月曜日, 23 1月 2012 22:12)
サンジェでも、シマノでもカンパでも調子の出なかったマシンにサンツアーつけたら快調になったことも多々あるといいます。
バカボン先生
オリビエを始めこちらのサンジェでは「自転車の宝石サンジェ」ということで走行ができるのは「ランデブーサンジェ」その日だけと言い伝えられちゃっているようです。それでマニアから送られてきている写真には床の間に飾ってあるサンジェが大半というのも誤解を読んでいるのかもしれません(もしかして本当?)。
徐々に新生サンジェをマシンとその乗り手と共に紹介できていければと思います。
糞真面目なバカボン (火曜日, 24 1月 2012 08:23)
ずっと、言いたかった事ですので、我慢して読んで頂ければ、幸いです。
日本のマニアには、耳が痛い事が多々有りますが、一愛好家として・・・
僕が、注文した頃は、オリジナルの部分は、ステムやシートピン無しの斜臼式シートポスト、ダイナモ起倒レバーでした。
細かい所では、Fキャリア、Fブレーキアウター受け、Rガードの、菱形補強板、ステイ達磨でしょうか。
ブレーキは、色々と問題が有るし、針金細工のロッド式Fメカ等も・・・と言う事で、そういうのは、却下されるだろうし、それを望む様な自転車乗りなら、お断わりさせて頂くという事も有りえるだろう・・・と言うのが、先輩諸氏も含めて自転車店主の経験談でした。
その頃の旧式というのは、何台目という限られた方だった?と思います。
そういうパーツを持参して、来店した時に、エルネストが、汚い物を見せられたかの如く、ダンボールにポイッと放った・・・という話もある位です。
だから、当時のジュビリーとかマファックは、最新式というか、普通の製品でしたから、簡単に言うと、営業担当のムッシュー・エルネストが良いと思う部品で、それは、つまり、彼が普段、乗っている自転車をベースに、こちらの乗り方や背格好に合わせて考えてくれれば・・・というコンセプトでした。
B.B.もオリジナルではなくても、チタンのシールドベアリング(これが、カップ&コーンより良いかは別として、サンジェールは、スラスト・ニールド(当時は、シールドをこう読んでいた?)B.B.の特許を持っていた)が製品化されており、なにも、サンジェールが高い金を払って、個別少量製作を依頼する必要も無い訳です。
メーカーと密接な関係が有り、ストロングライト社に、特許を提供したのか、25年経過して、切れたのかは、分りません。
結果論で言うと、フレームビルダー担当のローランがお亡くなりになってから、サンジェール・オーナーの逆鱗に触れる事を言えば、3000番のメモリアル号以降、「なんだ、作れるし、作ってくれるんだ!!」となって、もう、乗る分には、東叡社もあるし、一生に一度だから、クラッシック部品テンコ盛りのオーダーが良いな・・・となって、それが、未だに尾を引いているという現状だろうという気がします。
極東の田舎人にとっては、そういう物に映っていたのです。
中には、僕?の様に、折角なので、ガンガン乗れる若さがある内に、乗りたい・・・という者もいた訳です。
現在でも、同時期にオーダーした自転車をSPDペダルにしたり、シマノの変速機に交換、乗り易いと考えている国産のハンドルバーに交換したり、カンパのブレーキレバーにしている方々もおります。
逆に、エルネストが付けて来た物が、カタログモデルや旧部品と違うので、ポジションに関わる部分とかを変更したり、レストアして、サイズ違いのまま、ステムとかハンドルを変えるとフォルムが崩れる?と、そのまま乗っている・・・という方も居ります。
いずれにしても、レストアを理由に、無理やりレバー台座の位置をシートパイプに持って来て、古式変速機が付く様に溶接し直す。
サイズを変更する為に、パイプを差し替えてしまう・・・という方もおり、こういった事を、前回、文化遺産の消滅とさせて頂いた次第です。
お叱りを覚悟で言わさせて貰うと、愚考の何物でもないと思います。
また、東叡社のホークは、曲がりが美しいと、一度納車されたものに、わざわざトーエイでホークを作らせ、一緒に送り返したり、新車製作時に、フォークを持参して、これで作ってくれ・・・という者も出る始末です。
フォークは、ある意味、自転車の命。これを指示するオーナーも、支持するビルダーも?と思うのは、僕だけじゃ無いと信じています。
こういう事から、僕の中では、ローラン死後のサンジェール、外注?は、害虫となり、本物のサンジェールでは無くなった・・・と。
「パリの手作り自転車 アレックス・サンジェ」の本には、申し訳ないが、自分の製作番号以降で、そういう臭いがする自転車は、認めていないというのが実情です。
ですから、日本で、この本が、あたかも、マニアの中のマニアの憬れの一品ともてはやされる・・・のが、床の間という誤解を生んでしまっているのかなぁ・・・とも思っています。
この際ですから、この本の欠点として、この本に出ているエルネストの自転車を見て貰うと判るのですが、ステムの高さが低く抑えられています。
巻末の藁半紙のカタログを見ても、首は低く抑えられています。
こういう寸法で、有る程度クラウチングポジションを想定している為、彼の寸法取りは、まず、日本のシートパイプを出来るだけ大きく、ヘッドを長く見せたい重視のデザインと、違ったものになっていると推察出来ます。
こうした時、スポーツとして乗りこなしてきた経験の無い?サイクリストや、格好だけでハンドルバーの銘柄を選択/交換し、ステムの長さも格好から、長い物を選ぶと、サンジェールの考えた、トップチューブ/ステム/ハンドルバーの位置関係が崩れます。
よって、姿勢に無理が生じ、ステムの首を高く出すという、ちぐはぐなフォルムになってしまいます。
これでは、オーダーになりません。
この本には、こういう自転車が、数多く見られるはずです。
勿論、20代で完成して、今、60歳となり、辛くなってきた・・・という方もおられるので、全てが該当するとは、言いませんが。
この見解が、何処まで穿った事になるかは、これを読んだ方のご判断にお任せしますが、こういう事を説明する/弁明する為にも、本来は、エルネストの採寸で作って貰ったのか(お任せの是非は、別の議論で。だからお任せにするべきだ!!とも思わないが)、日本のユーザーメイドの様に、全部寸法を指定して作らせたのか?etc・・・
日本にとってのアレックス・サンジェールとは・・・という説明を書く事が、歴史書として必要だったと思います。
これでは、ただの自慢の自転車一覧になってしまうと思います。
長きに渡って、部品・新旧論を展開する流れになってしまいましたが、もう少し大きな目で見ると・・・という点から、サンジェールに関する部分だけを、述べさせて頂きました。
今後、雑誌を作るという事でしたが、そういう事を言っても、広告主の意向や、発行部数の問題があって、難しい事は判りますが、変な方向に導く様な、珍しいとか綺麗という浅い部分で、煽る事の無い様、気に止めて頂ければ、幸いです。
ぜひ、本国の本当のサンジェールの自転車の正しい姿・形、オリバー氏が、先代アレックスサンジェール氏、ローランとエルネスト・スューカ兄弟から受け継いだサイクリストの為の自転車の考え方を、広めて頂ければと、願わずにはおれません。
このサイトは、幸い、余りマニアには、知られていない?と思い、好き勝手に述べました。
賛否両論があるかと思いますが、ご容赦の程、宜しくお願い申し上げます。
追記のバカボン (火曜日, 24 1月 2012 09:03)
注文すると言っても、この頃は、まだエルスの名声が強く、2番手という感じだった事、一見さんでは、無理で、サンジェールと親交のあった者を介してとか、現地に出向けば、もしかすると・・・という感じで、
オーダー用紙を送っても、遂に出来て来なかったとも、聞きました。
感覚では、多く見積もっても、十数台程度しか、日本に無かったかと。
本でも、3000番以下の自転車で、本人の自転車は、掲載が少ないと思います。
雑誌に掲載されて、ぽつぽつ完成車が入ってきたのも、その工房を知るのも、70年代中期以降からでした。
ですから、簡単に注文出来る様になった頃とは、状況も考え方も違っているという背景が有る様に、感じます。
cycle-shooting (火曜日, 24 1月 2012 09:48)
バカボンさま
>今後、雑誌を作るという事でしたが、そういう事を言っても、広告主の意向や、発行部数>の問題があって、難しい事は判りますが、変な方向に導く様な、珍しいとか綺麗という浅>い部分で、煽る事の無い様、気に止めて頂ければ、幸いです。
察していただきありがとうございます。すでに自転車ではありませんが雑誌などの記事を投稿するようなこともしている関係上あまり”真実”を書けない状況にいる中で私の腹の中にあることを諸先輩たちがご理解していただいた上でコメントいただけるのは嬉しい限りです。
まあ私も素人の一人ですので、その素人が出会っていくことの喜びや驚きをブログ、記事に出来ればという感覚です。もともと私はモーターサイクルや自動車も1950年代のものを好んで所持していたこともありヴィンテージモノが大好きなため馬鹿みたいに苦労して古いパーツを付けております。ただそれは新しいフレームにつけているのではなくフレームもとりあえず古いものである自負はあります。また、新しいフレームにヴィンテージパーツで楽しむというやり方もありだと思います。ただし、そればかりが特化してサンジェがヴィンテージモデル専門メーカーのように理解される事のないようにしていかなければいけないと思います。今のオリビエたちと共にいることで真のサンジェのコンセプトなどをしっかり紹介していきたいと思います。ただし、真実を書くことが雑誌というビジネスになったときに受け入れられるかどうかはまた別問題となってきますけどね。ある程度ヴィンテージファンに夢を与え続けるのも大事かとも思います。
まだマニアに見つかっていないこのサイトですからすこし書くと「手作りサンジェ」本のサンジェたちの感想は、その感想としてはとても公に書くことはできませんし(^^; その表紙になっている自転車や先代のエルネスト愛用自転車として紹介されている自転車は実は...という事は口が裂けても言えません...
バカボンさまの仰るとおり3000番以降の車両というものがどういうものかがあの本には記載されていませんよね。というか3000番以前が殆ど無い。だから私に課せられた使命はサンジェの協力を得てそれ以前のバイク、エルネストが”本当”に乗っていた車両などを撮影してどこかでそれを見せていかなければいけないともおもっております。ローランやエルネストと共に歩んできた現在の生き字引マルセルの力も借りて掘り下げていければと思います。
今後ともご指導のほどよろしくお願い致します。
Densuke (火曜日, 24 1月 2012 09:55)
大変面白いお話が続いているのでこの場を借りて伺ってみたいと思います。cycle-shootingさん、すいませんね。
チェーンステイ410mm以下というのはシマノが言っているようですが、シマノはきちっと整備されていない状況も含んで保証の範囲や製品開発をしていると思います。きちっと整備されていればこの数値は限界ではないと思われます。実際カンパは多分そういう事を言ってないと思いますが。さいわい僕のロードバイクは皆400mm程ですが。ロードバイクならば大きなフレームでもチェーンステイ長はだいたい410mm前後。カンパがレース仕様を前提として設計しているのは当然ですが、シマノもツーリング車は全く配慮していない、単にそれだけのことだと思います。
エルゴパワーに関して僕個人の問題となるのは道中で何かあった場合に自分で対応出来ないということです。勉強すればいいのでしょうが、ツーリングで何日も走る場合は少々不安があります。レバーが故障した場合は全く対応出来ません。そういうこともあり、ロードとツーリングで使い分けています。これはニヴェックスとかシクロの変速機でも似たようなものではないでしょうか。自分で整備・修理が出来ないとツーリング時に困る場合も出てきそうです。フロントの歯数に関してはTAのカンパ用(ノーマル・コンパクト共に)チェーンリングを使えば相当なバリエーションがあります。
古い自転車のフレームを素材としてみるかどうか、難しいところですね。オーダー自転車というのは当然注文主の意向を聞いて完成車としてデザインされる訳ですから、部品だけ交換しようとすると出来ない場合も多々あるしズルズルと問題が続出する可能性もあるかもしれません。それを楽しみながら試行錯誤するのもよし、オリジナルの状態でレストアするも良し、それはオーナーの意向次第ですから、知識や構成力に差があるのも当然、色々あってよいのだと思います。サンジェ本を見てもそれが判ります。
フランス人は(というかヨーロッパ人は)一般的に言えば日本のマニア的なサイクリスト?よりもずっとドライだと思います。文化遺産としての自転車という観点からすればサイクリストではなくコレクターと言われる人達の方が拘りがあるようです。サンジェは(エルスもそうだったと思いますが)サイクリストのために自転車を作っているという強い思いがあるので、コレクター的な注文を嫌うのだと思います。日本には東叡社ほかビルダーが沢山いるのですからそういうところで作った方が話も通じ易いし自分が思ったような自転車が出来るのでは?と思うのですが。サンジェやエルスはあくまでスタイルとしてのお手本であろうという気がします。しかも自分の体格とは大分違うフランス人が乗る自転車をスタイルとして手本にする事自体に無理もあるのではないでしょうか。彼らは日本人に比べて一般的に肩幅が広く、手が長く、足も長くて、そういう人達が乗り易いようにセッティングされたスケルトンやパーツの選択をそのまま自分の自転車に移植するのは無理があるように思われます。
サンジェ本に関しては、本当に良いな・美しいなと思える自転車が少なかった、これが一番の印象です。似たような自転車が多いこと(色まで)、70年代までなら判るのですが、80年代以降、現在に至るまで昔ながらのアッセンブルがほとんど。製作する側としては自分が作った古いスタイルのコピーを製作するのはつまらない事だろうと思うし、彼ら自身がライダーである事を考えれば、40、50年代にそうであったように、走るために理想的な自転車を作るという事に徹して時代とともに進みたかったろうと思います。僕はオリヴィエの世代にその辺を期待しているのですが。この本は日本に存在するサンジェを集めたものとして特定する必要があるでしょう。
そういえば、ローランの時代にも忙しいときはフレーム製作を外注していたようですから3000番台以前なら何でもオーケーというわけでもなさそうですし、エルネストもローラン時代からフレーム製作をしていたようで、その辺も日本のファンだけの特別な気持ちの入れ込み方ではないでしょうか。同じ東叡社でも誰それに作って欲しい、といったような。どこまで違うのか、乗ってみて判る人がいるのかどうか、、、ド素人の僕にはちょい疑問です。
Densukeさま へ バカボン (火曜日, 24 1月 2012 11:27)
偶然、住んでいる所から、石を投げて当たる位の所に、選手が住んでいたのですが、彼と会話すると、デュラエースの方が華奢だけれど、確かに性能は宜しい。だから、お金が続かないとの事。
今のシマノだけとは限りませんが、ロードと言うより、レース用ですね。
それだと、困るという人用に、変なチビレバーでもブレーキ出来る様にもしたり。なんちゃってロード用。
逆に言うと、シマノとかカンパの今のパーツで不具合のある人は、選手の資質が無いから、目指すな!!という理念です。
僕自身がレース経験者ですから、別にサイクリストを擁護するつもりも無いですが、膝が一番怖いです。痛めると、何時直るかも判らないし、足が地面に触れただけで痛い。
ですから、剛性が強くて、知らない内に痛めていて、ある時にズキッとが怖い。まあ、年間1万キロは乗っていましたから、比較になりませんが。
昔のカンパが良い・・・じゃなく、当時、それしか無かった。
カーボンは、パーツも転んだら粉々になる可能性が有るから、昔や草レースみたいにサポートカーが無いと厳しいですね。
調子が良い時は、パチパチと楽チンですから、万に1つ、ガリガリとなったら困るという事だけですが・・・本来、実績でも杞憂なんですが。
そういう事も、理解していますから、ご安心を。
バックフォークに関しても、メーカーが言う程でも無いとは思います。
たわまなければ、長い方が変速には、有利なので。
でも、トーエイのスチールで長目に作った者がいるから言える訳で、君が初めてと言われたら、冒険ですね。
僕は、ツーリズムでも、詰めた自転車にしています。
これが、マニアには、不評なのだけれど。
サンジェールについては、まあ、凄いだろ!!と余り見せびらかさなくても・・・という事です。
粗探しすると、変てこな所も有ると思うけどね・・・と言う意味なんです。
別に、乗れない自転車じゃないし、むしろ、良い自転車なんですから。
でも、余り、スペシャルメイドだ!!となると、部品じゃなくて、ポジションだよ!!と。珍品パーツじゃなくて、ちゃんと動くかだよ!!と。
芸術でも有る(それも楽しいですよ)が、道具でもある。
ローランだろうが、外注だろうが、良い方が良いので。
気合を入れて作ったかもしれないし、何でこんな指定して来たんだ、気に食わないな、と思って溶接しているかもしれないし。
そういう事です。ローラン以降は、というのは、日本でその頃から変なオーダーが増えてきた・・・という目安です。
文脈から、お察し下さい。
僕のを他のと並べると、他のが見劣りしますと、他の人から言われます。
これには、理由が有りまして、凄く丁寧に作って頂けたのです。
やすり掛けが綺麗とかいう意味では無いですよ。
ローラン作のお墨付きです。
実際に、サンジェールと同じスケルトンでトーエイを作った人もいますが、同じ風にならなかったと。
でも、同じビルダーに乗り易いから、同じスケルトンで作っても同じにならなかったと。
フレーム製作は、バラつきが酷いという事です。
だから、誰某は、機能的には、ナンセンスです。
でも、マニアには、番号じゃなくて、ローラン作は判るみたいですよ。
エルネストも作っていました・・・というか、溶接もしていましたね。
ステムも。それに、見劣りすると聞いた事も無いですし。
そもそも、アレックス以外は、認めていないという方もいるのです。
エルスも、晩年頃の目を傷めたのより、デュボアの方が良い!!
と言っても、エルスとは、デザインが違います。
これは、真似たくないという職人の意地です。性能論で会話しては、マニアの世界は、理解不能です。
おっしゃる通り、誰が作ったら、こう違うと判るのでしょうか?
でも、フレームによる乗り味の違いは判るし、自分に合っていないなというのも判ります。
でも、部品が違ったり、空気圧だけで、もう印象が変わります。
数十メートルだけでも違いは、判ります。
長く乗っていないと判らない・・・と言いますが、そういうのは、ある日突然判るのであって、距離や時間じゃないです。
判らない人は、一生判らない。キャリアも有りますが、これは、選手としての素質です。すぐに判って乗りこなす位じゃないと、全国には出る素質が無いです。後輩とか、そういう所を見て、幹部候補生の目星を付けます。
数十キロ走れば、ダッシュし難いとか登りが・・・と断片的に違うと判るのですが、総合的に判定するのとは、また違うという事です。
スケルトンを聞いただけで、この自転車は・・・もっと言うと、見ただけで、随分と詰まっているな、405かな、嫌、403のシートアングル74.5度だな・・・位にならないと、それで、チェン一駒長いんじゃないと。
その位の知識が無いと、話にならないんですよ。
雑誌は、別に真実じゃなくて、夢と希望を与えてくれれば、良いと思います。嘘は、まあ、ほどほどに。
あの本を読んだんで、一生趣味になったんだと。
あのサンジェール特集がきっかけだと、言われると嬉しいですよね。
ただ、今のサンジェール・オーナーの一部は、変な所にこだわるナァ・・・と思っただけです。
趣味ですから、死刑!!(コマネチ君みたいですが)なんて事じゃなく、なんでそっちに行くかナァ・・・という意味です。
だって、好きなんだもん!!と言われれば、僕も・・・と言っちゃいます。
好きな事が判る事例を1つ。
トーエィのフォーク、綺麗なのは認めるよ。そこまでするか!!
という事ですが・・・
実は、そうしないでも綺麗に性能も出る方法が有るんですよ。
だから、中途半端なマニアだな・・・とも言える訳で。
僕のサンジェールが丁寧な仕事とは、そーいう事も含んでいるのです。
Densuke (火曜日, 24 1月 2012 15:28)
バカボンさん、
早速の御返信ありがとうございます。こういうお話を聞けるのはうれしい限りです。
サンジェについては趣味の世界の事ですから、どうあってもいいと思うのですが、似たような体裁の東叡社の本が出ていますね。こちらに載っている自転車の方が僕には愛情と言うか思い入れが感じられるような気がします。実際に乗られている自転車だろうし、自分の考えがより現れているような。サンジェの場合、既に何台も作られた方が、それじゃぁ一応本場フランスで一台作っておこうか(あればエルスの方がいいんだけど?)、みたいな気持ちでオーダーされる事が多いのかな、という風な印象を受けました(僕の勝手な想像です)。
自転車は本来一見すれば大体の目的と意図が判るはずですね。サンジェの店で、多分サイズぴったりのはず、と言われて見せられた中古車(新古車でしょうか)、一見して破綻の無いキレイな(スケルトンを含めて非常にバランスの良い)自転車だなと思いましたが、自分がサンジェを買うとは思っていなかったのでその時は見ただけだったのですが、気になってしまい2ヶ月後に試乗しに行きました。店の前の道を50m走っただけで迷いは吹き飛んでしまい買う事を即決していました。走りのスムーズさ、マイルドだけれど「もったり感」がなく速い、それまで好んで乗っていたデローザとは全く違う乗り味、しかも予想を越えた高レベルでバランスしている事にシビレたというか「こりゃ参った」という気分でした。イタリアン・スポーツカーとシトロエンSM位の違いだと感じました。
自転車自身の持つ特性・性能と乗り手の体格、性格、用途その他諸々とが巧く合うと素晴らしい体験が出来るものです。そういう自転車に乗っていたい、そういう喜びに目覚めてしまうと更なる一台を求めて際限ない泥沼に落ち込んでいくことになるのかもしれませんが、それもまた楽しい事でしょう。
選手の世界というのは次元が違うんでしょうね。とにかく乗っている時間が違うし、自転車に対する感覚が研ぎすまされていないと成績も伸びないでしょう。F1ドライバーなどが車の性格・挙動を瞬時のうちに正確に判断出来ないといけないというのと同じですね。
ところで、フォークの性能の話、気になりますね。
バカボン (火曜日, 24 1月 2012 17:36)
僕も、前々回の話とか、暴露本みたいで、嫌なので、主催者 さま、Densuke さまが目を通したら、管理者権限で消してもらいたい位なんです。
ですが、半分真実、歴史体験、皆、こそこそ、しゃべっている事をまとめた様なものなんです。
認めつつ、苦々しく思っている人が、有名人の中にもいる。
僕だったりして・・・嘘ですよ。爺ですから。
ニベックスとかオリジナルブレーキというと、マニアの凄い重鎮達がオーダーしたと思いがちですが、10年前から始めましたとかで。
それを知らずに見ると、まだその領域まで泥沼化していないマニアだと、「あれがゴールか。凄いナァ。」と勘違いしちゃう。
まして、ロマンスグレーの方で、ポルシェやベンツがあって、家に何台も、デローザだチネリだ、サンジェールだ・・・と見せられると。
実際、種明かしすると???という事も有るのです。
アメリカン・グラフティの映画世代が、若い時に憧れたサンダーバードなら良いのですが、いきなり30代が真似してニベックス、トーエイを飛び越して定年から始めた方がサンジェールのオリジナルブレーキが如何の・・・ですからね。10年早い・・・という事じゃなくて。
これは、有る意味***ですよ。***は、ニュアンス判りますよね。
自転車なんて、所詮数百万程度ですから、その気になれば、すぐ揃ってしまいます。趣味だから、それでも良いのです。
古式部品の骨董的なメカニズム丸出しの世界は、メカ好きなら嫌いという方は少ないでしょう。僕も好きですよ。
まして、ニベックスだと、きちんと動きますから。
フェラーリだって、歩道の段差は擦るし、ハンドルが小さくて腕攣るし、クラッチも重いし、目線も低くて視界不良だし、コインで傷付いたら、サンジェール買えちゃうし・・・燃費も荷物も積めないし・・・
そういう事、気にしない人が持つものだろと。でも、欲しいでしょ。
それと一緒だから、何も問題が無いんです。でも***ですよ。
そういう事を情報提供したかったんです。
これで、オシマイ。
Densukeさんが、おっしゃっている様に、ブランドじゃなくて、良さを判って欲しいんです。
自分で、ジュヒリーで悩んだりして、楽しんで欲しい。
人馬一体となる様に、サイクリストとして、腕を磨いて欲しい。
マネキンに掛かっている時が一番じゃなくて、着崩れてくると、凄く似合うみたいに。
颯爽と、サンジェールにパッと跨って、じゃーね!!と、格好イーみたいな。
勿論、筋金入りのサイクリストでフランス車という人も沢山居りますが、キャリアが浅くても、そういう所を目指して欲しいなぁ!!と思います。
だから、カーボンロードでもスチールのプジョーの昔のランドナーでも良いんですよ!!と言いたい。
東叡社を思考する方も、似た様な所が有りますね。
「何時かは、クラウン」の自転車版ですから。
僕が、「持っている中で、一番サンダルレベルのドーデモ良い自転車は、トーエイです。」と、嘘ぶると、参りましたという顔をします。
それと、逆に、東叡社は、手馴れていますから、お任せが可能なので、素人でも(ボキャブラリ不足で済みません。)、希少部品を持っていて、エルスのカタログを知っておれば、あの本位の作れちゃうし、載っているのも、結構な数なんです。
むしろ、違うビルダーだと、フレーム寸法から始まって、特殊工作から、ラグやクラウンの素材と、その加工、エンドダボの形や位置・・・まで、事細かく指定して、絵も描いて、ビルダーとやり合って、つめていかないと、最近の若者が好きなブランドみたいに変なのが(雑誌の頁めくると判りますでしょ。ソレです。)出来ちゃう。
それで、荷物を積む事をあらかじめ想定して乗り味も良く、サイクリングに使えて、泥除けもぴしゃっと決まっていて、ステムとシートピラーの出方もばっちりで、キャリアも指定して、格好が良く出来るのは、その手の有名人を除けば、そう何人もおりますまい。
だから、サンジェールもお任せなので、誰でも持てるのですが。
これを言うと、蒸し返すので、この位で。
フォークの性能も、その要素の中では、重要な部分の一つです。
だから、ひと言では、難しいですね。
マニアだと、トーエイでも、昔の曲げ方にして貰ったとかで、その曲がり形状で、年代を当てるマニアがいる位です。
パイプもトーエイ専用の素材という時期が有りました。
物理的な特性は、フレームビルダーじゃ有りませんから、書きませんが、基本的な事は有るんです。
ヘッドアングルとフォークオフセットの匙加減の違いを理解するという事でしょうかね。
力学的な知識(自転車工学)を知ると、判ってくると思います。
スチール・フレームしか知りませんが。
今の自転車で、具体的に、どーいった時に、こーなんだけれど・・・それで、寸法とホイールの銘柄、ステムの突き出しとハンドル、サドルとの高低差等が判れば、聞かないより聞いた方がマシだ!!位の事なら、コメント出来るかも知れません。
という様に、結局、トータルバランスなのですが。
乗ってみれば、早いのだけれど。
cycle-shooting (火曜日, 24 1月 2012 21:18)
コメントの削除ですがどうしてもといわれれば削除いたします。が、こういうところもあっていいんじゃないんですか?その昔、日本で古いバイクをいじっていたときにその世界で巨匠と呼ばれるような人たちが、新しく興味を持ちだした人たちに「ここがオリジナルじゃない」「ここが違う!」などといじめられてせっかく広がっていた世界を縮められてしまったのを見てきました。そういうふうになってほしくありません。
古いサンジェを崇拝する人がいてもいいし、それを模してレプリカで楽しむのも趣味の一つだと思います。ただ私は幸い
自転車で30分走ればサンジェのショップに行ける位置にいますのでサンジェの本質を自分も見ていきたいですしそれをどこかで提示できればいいなと。
私には経験が殆ど無い超初心者です。いろいろな人の意見を聞けるのは幸いだと思っております。この間あったコレクターにしてみればサンジェにはほとんど興味がなくそれならばエルスのほうがいいと言われてます。それには彼の数十年のコレクター、あるいは自転車の経験から彼の中の哲学があるわけでそれも興味深いものです。
フォークの話とても興味あります!ぜひお聞かせください。
サンジェではSRなんて特注のフォークがありますよね。
バカボン先生。誠に恐縮ですがすこし個人的にお伺いしたいことがあります。もしよろしければメールをいただけると幸いです。
info@tomo-graphic.net
までもしよろしければご連絡ださい。
は〜い!私もフォークについて是非伺いたいです!サンジェには特注のSRというのがあったりしますよね...
バカボン (水曜日, 25 1月 2012 03:54)
お問い合わせ でも良かったのでしょうが、pcから発信しました。
届かなければ、再度、ご連絡下さい。
バカボンから訂正 (水曜日, 25 1月 2012 11:24)
以前、サンジェールは、スラスト・ニールド(当時は、シールドをこう読んでいた?)B.B.の特許を持っていた)
と書きましたが、
カップ&コーン、以外に、ニールド、シールドの三種類有りました。
特許は、シールドに関するもので、当時のシールドは、斜め(スラスト)方向の荷重に対して問題が有り、この部分を特許としたものです。
頭の中が、ごちゃ混ぜ(要するに、いい加減に記憶していたという事です)
になっていました。
謹んで、訂正と、お詫びさせて頂きます。
Densuke (水曜日, 25 1月 2012 12:19)
バカボンさん、
今回こういうお話を伺えたのはほんとうに幸いでした。
80年代以降のサンジェは多くの日本のサイクリストにとって唯一残った佳き時代のシンボルになったのだと思います。だから往時を再現したような自転車を作ってもらいたいと思ってしまうのも良く判ります。サンジェ自身、今後もそういった自転車を(注文がある限り)作り続けるだろうと思いますが、新たな方向を模索していくだろうと思います。一時定盤の上がガラクタの山になっていたのを見て、大丈夫かなぁと思ったりしましたが、今は一安心しています。
雑誌がパーツやブランド名に重点を置くのは仕方ない事だと思います。日本には幸いビルダーも詳しい自転車屋も残っています。多くの経験を持つ方々のブログなどもあり、新しく自転車に興味を持つ人が蓄積された経験・知識を継承出来る機会を持てるわけですから、これからの自転車の進化に期待したいと思っています。
バカボン (水曜日, 25 1月 2012 12:45)
全く、Densuke さん の、おっしゃる通りですね。
僕の頃は、「もうルネも駄目だし、サンジェール位しか・・・」と、言う時代でした。
80年代以降、もともと趣味性が強くて、サイクリングで辛い思いする位なら・・・という感じでしたから、さらにランドナーが衰退し、東叡社も閑古鳥という状況でした。
作ってあげてよ!!と、良く、言われました。
理由は、兎も角、何時まで続くか判りませんが、豪華写真本みたいのが出る
昨今ですから、一愛好家としても、喜ばしい限りです。
定年退職して戻って来た人、その息子、息子の友人、奥さん・・・という様な人達が、自転車に乗る楽しさを享受出来る様に、押し付けではなく、上手に薀蓄を傾けていけたらと思います。
まだまだ、教わる事も多く、実感が沸いておりませんが、いつの間にか、昔、自分が、教わっていた人達と同じ年齢になってしまいました。
それと同時に、その中から一人前のサイクリストと言われる様な、次期愛好家が、育っていく事を期待します。
Koya (木曜日, 26 1月 2012 09:05)
知らないうちに盛り上がってますね。バカボン様、色々と勉強させていただきました。外注云々の話、私はチネリ党なので、その辺はさほどマニアの方々ほどは気にならないかも知れない。良ければ良い方とうことで。チネリの話になりますが、私のチネリはペゼンテイに作ってもらいました。同じスケルトンでジョバンニ・ローザ作のスーパーコルサにも乗って見ましたが、明瞭に違います。善し悪しの問題ではなくて私にはペゼンテイの方が合っていました。
東叡についてはイマイチ中心軸がどこにあるのかよく分からなくて、正直、魅力を感じません。
バカボン (木曜日, 26 1月 2012 17:12)
チネリでっですかー。金持ちぃ。
ぺゼンティが作るって、どーやったら、そーいう運びになるの?
親戚?
ジョバンニ・ローザ・・・誰ですか?ジョバンニ・バッタリン。冗談です。
ロード・スケルトン論でも、交わしましょう。
色々と、貴重な経験を、何処かで教えて下さいませ。
ノウハウ論は、此処では、止めましょう。
情報が独り歩きしますから。
勿論、スチールですよね。
何年代のチネリになるのでしょう。SLX管ですか?その前のSL管ですか?
僕は、身体的特徴から、SLXのスパイラルは、なくなっちゃいます。
実はね、フフフ、僕も・・・内緒です。
ご提案です。
あまりにも長くなったので、場所移しませんか?
掲示板とか・・・管理者様、ご指示を。
cycle-shooting (木曜日, 26 1月 2012 17:26)
盛り上がっていただいて大いに結構であります。もし何でしたら掲示板もありますのでそちらにご自由にトピックスを作って更に盛り上がってください!
私はじっくりとお勉強させて頂きますので。
Koya (金曜日, 27 1月 2012 07:19)
バカボン様、チネリはレーザーなどの特殊モデルでなければサンジェよりお安いですよ。デ・ローザしかり、チネリに限らずですが・・・。
フレームは90年ジャストの作で、鋼管はSLXです。本当は私の身長位だとSLが良かったのでしょうが、当時はSLXで頼んでしまいました。私的には80~90年のイタリアンレーサーのフレームが好きですね~。
ペゼンテイとの経緯はまた後日お話しましょう~。
バカボン (金曜日, 27 1月 2012)
何時のレーシングモデルが好きか?
これは、持ち主の歳にも、関係するのでしょうね。
メルクスが好きな人もいれば、イノーもいる。嫌、コッピだ、アンクティルだ、インデュラインだ、となりますから。
フレームも然りですが、おのずとパーツも同時代になっていきますから、その頃が馴染んでいるという事でしょう。
それと、機能性という事を絡めて行くと、F40と250GTOみたいな会話になるので、止めておきます。
所で、暗号です。判りますか?判ると思うのですが・・・
サイボーグ009は、調子悪いです。8マンなら、用意出来ます。
如何ですか?
詳しくは、追って、説明があると思います。
以降は、掲示板にて・・・
Koya (金曜日, 27 1月 2012 10:24)
僕はコッピ、メルクスはもちろん、ジャンニ・モッタとクラウデイオ・キアプッチが好きだったりします。特にキアプッチの山岳でのふんばりは好きだったな~。
バカボン (金曜日, 27 1月 2012 17:16)
KOYA 様
掲示板へ、GO!!