乱射事件!人質を救出せよ!

ベルギーのブリュッセルにて乱射事件などを想定した人質救出、犯人殲滅の訓練に参加した。辛い...始発で出て午前中は座学。暖かく眠気との戦いが辛いのだ...

 

つらい戦いが終わり実際の訓練に入る。参加したのはフランスからはある憲兵隊からとベルギーはリエージュ警察。PABという特殊部隊が有名なリエージュ。そして訓練中にまさに乱射事件発生。手榴弾とカラシニコフで4名が死亡、この時点で65名が負傷という連絡だった。後に120名の重軽傷者。訓練がさらにリアリスティックに。

 

毎年のように繰り返される銃乱射事件。単なるテロだけではない。最近では7月にノルウェーで起こった乱射事件などもある。学生や市民などが多くいる中での突入は困難をきたす。訓練所のように単純な構造でない実際の建物。一刻を争うためときには少人数でも突入しなければいけないなど複雑な要素が絡む事件が多い。被害者を極力減らし、自分も無事家族のもとに帰る。トレーナーは私の師匠ロバート・トーマスその人だ。アメリカのロスのSWATチームをはじめ、ヨーロッパ各国の特殊部隊、南米の対テロ部隊などを教える。バリバリと撃つだけのハリウッドスタイルなトレーニングではなく非常にリアルなトレーニングが好評で一度受けた部隊はリピーターとなることがほとんなほどだ。

初めて顔合わせする受講生たちのほとんどがプライドが高いために挨拶を交わすも緊張した空気だ。しかし、ロバートの罠にほぼみんな引っかかるので次第に馴染んでいくという感じだ。その罠が馬鹿馬鹿しくもちょっと注意すれば回避できることな上に非常に高い確率で起きる可能性のあるものばかり。そして、その罠にかかると痛い目に遭う。この痛い目で体から覚えて二度と同じミスをしないというのがロバート流。SASやGIGNなどにも同じ目に会わせている。

 

思い起こせばロバートと初めて行動を共にしたのはブルガリアだった。その後オーストラリアやスペインなども一緒に行動した。バクダットもさそわれたのが2006年。ちょうど娘が生まれる時だったので私が「行く」といったのだが連れていってもらえなかった。なんてことを思い出す。

 

ロバートを何とか記事にして紹介していきたいのだが派手さがない。と言うより特殊部隊を普通の人間にさらけ出させちゃうのでヒーロー的な特殊部隊がダメダメに見えちゃうから難しいのだ...

これからも学べるだけ彼から色々学んでいける機会を持ちたい。