musée du quai Branly(ケ・ブランリ美術館)

春先に始めた「娘と行くパリ再発見。博物館巡り」を再開した。

ちょうど第一週日曜ということもあって各博物館が無料というのもタイミングがいい。

さてどこにするか?あまり興味もなかったが気にはなっていた博物館。それがエッフェル塔すぐ隣りのケ・ブランリ美術館だ。アフリカ、アジア、オセアニアなどの原住民と言うか固有の文化、芸術品の展示を行う。フランスは大統領になると後世に名を残そうと美術館などを建設して自分の名前をつける。ミッテランの国立図書館などもそうだ。ここはシラクによるものだ。建物もジャン・ヌーヴェルが担当してパリの中心とは思えない緑に囲まれた空間を作り出している。

そういった展示物にはあまり関心はなかったけどさすがフランス。展示されているものがどれも個性的でまた人間的で刺激をうけるものが多い。形状や質感、色使いなどこれは娘をおいてまた一人でじっくり来ようと思わされるほどだ。無料というのにもかかわらず、大した混乱もなくすんなりと入場できた。入口ですぐにサムライ展が開かれているのがわかった。街中でポスターを見たことがあるがここでやっているとは気が付かなかった。さすがにサムライ展は1時間待ちだ。なぜか娘が見たいから並ぶという。実際1時間おとなしく並んでいた。並んでいるとその列にいる人達は少なからず日本に興味があり「お好み焼きって知ってる?」とか前のおばさんはブーツなんだけど地下足袋みたいに親指が割れているのを履いていて聞いてみると日本で買ったそうだ。

 

ようやく自分たちが入場できる。サムライの甲冑の展示がメインだ。甲冑についての知識は殆ど無いため解説が正しいかもわからず、おそらくここに来ているフランス人たちとほぼ同じ感覚で楽しんでいただろう。その兜の作りの美しさや所々に編み込まれた文様の美しさに魅せられていった。

ちなみにこういった所ではiPhone4Sが大活躍。なんといっても小さいセンサーはやたらピントが来るのでグイグイと記録写真を撮ったわけだ。GXRより色も自然でピントも早いしノイズが少ないと来ている。

 

1時間本当に並ばされて娘も疲れてきていたので後半オセアニアの方はほとんど素通り。これがまたなかなかいい表情をしていて楽しめた。これはまたぜひ戻って見てみたいと思った。

外に出るとさっきの好き方が嘘のようで雨の中外まで行列ができていた。

 

帰り道、行きとは違う道で帰ると骨董市が路上で開かれていた。なんとなく眺めて地下鉄に乗って家路についた。次回はトロカデロあたりを攻めてみようかと思う。

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コメント: 5
  • #1

    Koya (水曜日, 07 12月 2011 12:42)

    お~、これままた、ヨーロッパ人からみた日本的な展示ですな。誰かのコレクションだったのかな?
    金色・ちょんまげの兜は「頭成りの兜」ですな。16世紀末~17世紀の作品でしょうね。

  • #2

    Koya (水曜日, 07 12月 2011 12:44)

    僕はギメ美術館に行ってみたい・・・・・。

  • #3

    cycle-shooting (水曜日, 07 12月 2011 15:07)

    どうも博物館や美術館の貸出ではなくプレイベートコレクションを一堂に集めたようです。ほとんどが室町時代のもののようです...このあたりは(も)Koyaさまの得意分野ですよね?

    ギメ。いきたいですね〜先日まで根付展やってたんで行きたかったんですが逃しました。何度も自転車出前を通るんですが....

  • #4

    Koya (水曜日, 07 12月 2011 16:08)

    やはりプライベートコレクションですか。

  • #5

    cycle-shooting (水曜日, 07 12月 2011 19:05)

    そのようです。素人の私には楽しめました。待った1時かんでもう足腰にがたが来てましたが...